戦略を組み立ててトラウトを狙う

 我が家の夏の恒例行事、阿波渓流釣り場のバンガローでの家族でお泊り。釣り場から車で5分ほどのところに『温泉』もあり、釣りのあとにのんびり浸かることもできて、毎年家族も楽しみにしている。しかし、今年はあいにくの雨。家族はバンガロー内に引きこもり「トランプ&UNO」ではしゃぎ、娘達は普段はやらない「食事の準備」を妻と一緒にしている。私は食料調達のため、雨の中釣りをすることに…。

 バンガローのすぐそばの釣り場である川の状況を見ると、雨の影響で濁りが強く水量も増している。今までの私なら、この状態では釣りを諦めるのだが、今回はなんとかして釣りたい! 餌釣りの方に釣果を聞いてみると「渋いけど、釣れる」ということなので、ルアー釣りで濁りを攻略する作戦を考える。雨による急な増水、そして濁り。おそらく魚は流れの緩む淵や底にいるだろうと判断した。
 まずは先日の『ユニチカ・ワークショップセミナー』で、石川優美子さんから教えていただいた、縦と横の動きのどちらに反応するかを確かめるため、流れの緩むポイントで0.3gのスプーンを使い、フォール(縦)とスローリトリー我が家の
ブ(横)の釣りをすることにした。
 タックルはスピニングタックルで、ラインはフォール中の繊細なアタリを「視覚&感覚」で取れるよう、フローティングタイプのPEライン・3lbを選択し、リーダーは軽量スプーンをフォールさせやすくするのと、トラウトに違和感を与えないように、比重が重く屈折率が水に近いソフトなフロロカーボン・0.8号を使用。
 濁りが強いため、スプーンのカラーはイエローを選択。流れが緩み始める淵の中央付近のポイントへキャスト! 1、2、3とカウントダウン。スプーンが0.3gと非常に軽いためスローフォール。10カウントしたが反応がない。そこで、超スローリトリーブに切り替える。このポイントでは少し流れがあるので、リトリーブスピードはリールハンドルを10秒で1回転のスピードで、流芯ではハンドルを巻かず流しながらアタリを待つ。するとラインが動き、手元にアタリが伝わりアワセ! 型の小さいニジマスだが濁りの強い中で釣れた1匹! うれしい。

 今回はフォール中でのアタリがないが、リトリーブには高反応。今回使用しているスプーンのエンジェル&ナウスは、ライン角度を変えるとアクションも変わる。
ロッドを立ててライン角度を付ければローリング・アクション、ロッドを寝かせラインを水面と平行に近づけるとウォブリング・アクションになり、カラーローテーションと組み合わせればスレにくくなる。
 気を良くして期待を込めて再びキャスト。ライン角度を替え、カラーローテーション、そして0.3〜1gのスプーンのローテーションを加えることで連続ヒット! 「流れの緩い淵」をなんとか攻略し、今度は強い雨&濁りの時には「底を狙え」を実践してみる。3gのスプーンを使い、底スレスレをスローで攻めてみることに。タックルはベイトタックルで、ラインは底を攻めやすく低活性時のショートバイトを感じ取れるサスペンドタイプのPEライン6lbを選択、リーダーは根擦れを考慮し、フロロカーボン・1.2号を使用。ベイトタックルを使用することで、さらに正確なキャストができて、よりスローに攻めることができる。

 まだ濁りが取れていないので、カラーは『ホワイト』を選択。流れ込みにキャストし、ロッドを立ててテンションフォール。PEラインの感度を活かし着底を感じたらスプーンを軽くリフトさせる。そしてロッドを立てたまま、底を感じながらリールハンドル5秒1回転のリーリングスピードでルアーを底に這わせる。すると「ブルン、ブルン」と底に当る感じとは違う、じゃれつくようなアタリが。違和感があるたびにアワセを入れるが、なかなかのらない。対岸にアップクロスでキャストし、底を取りながら流芯でUターンさせてみる。すると「コン!」と小さいアタリ。リールを巻きながら電撃フッキング、水面に姿を現したのはアマゴだった。この濁りの状況で釣れたことがうれしい。
 次は上流へキャストし、流れに沿ってスローリトリーブ。「コツン!」とアタリがありニジマスがヒット。少しだけ濁りが取れたので、スプーンのカラーをアユカラーに変更。いつも良型イワナが居着く、複雑な流れ込みのある淵を攻めてみることに。流れ込みへアユカラーのスプーンをキャスト。着底を確認したら、スプーンを少しリフトさせ、底を感じ取りながら岸際をスローリトリーブ。3つ目の岸際の岩をスプーンが通過した時「トンッ!!」とアタリ。いい引きだ。しかし、イワナとは違う泳ぎ方。増水により流れが変り、魚の着き場が変ったようだ。姿を見せたのはキレイなアマゴであった。

 今回の釣行は、濁りと増水をどう攻略するかが「キーポイント」
@チャートカラーをメインにカラーローテーション。
A流れの緩いポイントでは軽量スプーンを使用し、濁りで視界が悪いのでローアクション」でトラウトにアピール。
B雨による「増水」と「流れの変化」による、トラウトの『着き場』を読み、いかにルアーをそのポイントに通すこと。
 以上のことを意識することで、家族サービスの合間の釣りでしたが、満足のいく釣行となった。
 今後、各河川は禁漁になるが、ここは禁漁期間もなく、1年中トラウトフィッシングが楽しめる。ここ数日の雨で、トラウトが下流に流されているため、これからまた上流に帰ってくるだろう。今回の釣行では出会えなかったが、思わぬ大型が潜む「阿波渓流釣り場」、みなさんも釣行されてみてはいかがでしょうか。


釣行データ

●釣行日:8月29日 天候:雨

●ポイント:岡山県津山市阿波3108-4・阿波渓流釣り場
  料  金:大人(中学生以上)1日券3150円 半日券2625円
       女性・子供1575円
  (落合川全域は阿波渓流釣り場の入漁料が必要です)
  宿泊施設:要予約 受付時間8時30分〜17時まで
         バンガロー1棟(バス・トイレ付き)
         1泊(15時〜翌日10時)12000円
         休憩(11時〜17時)1H 1300円
         釣り場・施設は使用後に掃除き、ゴミは持ち帰り

●タックル【スピニング】
  ロッド:Fitterトラウト6ftプロト(LEADオリジナル)
  リール:シマノ/ツインパワー1000
  ライン:ユニチカ/シルバースレッド・アイキャッチPE3lb
  リーダー:ユニチカ/アイガーVスーパー0.8号
  ルアー:オフト/エンジェル0.3〜0.8g、Offise eucalyptns/ナウス

●タックル【ベイトタックル】
  ロッド:Offise eucalyptns/Megu AB-501UL 
  リール:シマノ/カルカッタコンクエスト51S
  ライン:ユニチカ/ナイトゲームTHEメバルPE 6lb
  リーダー:ユニチカ/アイガーVスーパー1.2号
  ルアー:Offise eucalyptns/ナウス

●レポート:竹下 倫明  Weblog:wackyの釣歩記

 

ポイントの阿波渓流釣り場

 

足場のいいエリア

雨の影響で濁りが強く水量も増量

ニジマスをキャッチ

流しながらアタリを待つ

狙い通りの釣果に満足

コンディションもいい

スプーンはを使い分ける


Copyright (C) 2007 OFFICE GENCO. All Rights Reserved.