●日中、メバルはどこにいる?

 気温、水温急低下。愛の営みを行うために沖から浅い岸寄りへと押し寄せるメバルの群れがあちこちで確認できる季節になりました。さて、このメバルを昼間に安全・近場・簡単に釣ってしまおうというのが堤防五目釣りメソッド、フィギュアエイト(F8)。この釣りの最大の目的は、誰にでも簡単に釣りを楽しんでもらおうということです。方法は、アイスジグを水中に垂らして片手でツンツンとロッドをしゃくるだけ。あとは勝手にアイスジグが魚を誘ってくれるのです。
 さて、そうは言ってもみんなの大好きなメバルは日中どこにいるのでしょうか? イラストで描くと壁際、船の下、海藻の陰、ボトムの変化が激しいところと簡単にいえるのですが、実際に現場に出るとフィールド条件は千差万別。せっかく出かけたのにどこを攻めればよいのかと途方に暮れてしまったら、せっかくの休日があっという間に終わってしまいますよね。それでは、メバルの隠れ場一挙公開といきましょう。

●公開! メバルの隠れ場



【隠れ場その1:堤防】
 メインフィールドは堤防。堤防はある程度深い場所にある大きな堤防がメバルのストックも多く変化が激しいので釣りやすいでしょう。さて、どこから攻めますか。私は内側付け根から観察を開始し、先端までたどり着けば外側を折り返して帰ってくるというコース取りでツンツンします。知らない堤防ならなおのこと、その堤防の全てを知りたいので小刻みな移動で変化のある場所を探していくのです。

【隠れ場その2:ロープ】
 さっそく水中へと沈んでいくロープを発見。これは捨てておけません。海底まで沈んでいるロープは各レンジごとにメバルが隠れています。また、ロープには付着生物がくっついているのでそれを狙ってメバルのベイトとなる生物も集まりやすく、ロープでは隠しきれない大きな体のメバルもその周辺で虎視眈々とベイトを狙っている可能性が高いです。
 基本は、表層からレンジを刻んでいくこと。足下、表層直下でF8アクションを描いたら続いて2mごとに沈めて止めてツンツン。最後はボトムも攻めてみましょう。なお、根がかりが怖い人はボトム攻めはショートカットして横移動をしてもかまいません。ボトムでなくても、大きなメバルは潜んでいますから。

【隠れ場その3:漁船】
 移動を続けると堤防際に漁船が係留されています。漁船の下も格好の隠れ場。天井効果で陰を形成しメバルや他の小魚が隠れるのに最適な場所なのです。堤防に平行に並んでいるならばその隙間にアイスジグをたらし込んでツンツン。少し沖に振らしているならば漁船のサイドにちょい投げで着水と同時にロッドを上に向けゆっくりツンツン。この時は、アイスジグが沈み込まない程度の間でアクションさせ、ラインを回収させましょう。

【隠れ場その4:カバー&ストラクチャー】
 堤防際には、継ぎ目や水中に沈んでいくハシゴ、さらに海藻、段差、敷石、テトラといろんなメバルの隠れ場が用意されています。そういった変化のある場所は小刻みに、それ以外の所は目で観察しながら小魚が多くたまっているような場所だけ丁寧に探り、なんら変化のないところ、魚がいないところは簡単に探って大きく移動していきましょう。

【隠れ場その5:波止先端部】
 先端は、変化がなくても探りましょう。潮通しが良くなり、大型が隠れている場合がありますから。その後、外側を折り返しながら付け根までラン&ガンすれば、その堤防のチェックは終了。時合をずらすか、場所を変え新たな出会いを求めましょう。堤防の周りには、大きな陰を形成する桟橋や筏がある場合があります。ここもメバルの良い隠れ場です。ただし、個人所有と明らかにわかるような桟橋や筏に勝手の乗り釣りをするのは御法度。他人の庭に勝手に侵入するのと同じです。共用の桟橋やフェリー乗り場なんかでとどめておきましょう。

●釣果アップのマル秘アクション!

 最後に、F8のコツを一つご披露します。アイスジグと魚を必要以上に接近させないこと。イラストを見ればわかるかと思いますが、距離が近すぎると高速でアクションするアイスジグをロックオンするには頭を高速で右左へと振らなければならず、この動きに魚はやる気を失わされてしまいます。
 経験上、アイスジグにバイトしてくる個体はやる気満々で、遠くから一気に食いついてきます。誘っていると近づき過ぎることもよくあることですが、近づき過ぎたらラインを回収したり、ロッドを起こして距離を保ち高速アクションで誘い続けましょう。アイスジグは止めたり、いきなりキャストしてタダ巻きして釣る目的では作られていません。その形状的特性を理解し、常に上へ引っ張り上げるアクションを加えて魚を誘いましょう。



 冬将軍も急に現れた感のある今日この頃。今こそ、アイスジグの出番です。でっかい魚、おもしろい釣りをしてぜひフォトコンテストにご応募ください。

 なお、12月20日からスカパー釣りビジョンのラン&ガンソルトでF8アクションに襲いかかるメバルの水中映像が放映されるはずです。っていうか、水中撮影に協力しました。散々自分でメバルのバイトシーンを見てきたにもかかわらず、この撮影の時、モニターを覗きながら思わず叫んでしまったほどです。驚愕の映像、視聴環境にある方々はお見逃しなく! これを見れば、日中のメバルの隠れ場とアイスジグの集魚効果がばっちり理解できること請け合いです。お楽しみに!



【F8(フィギュアエイト)】
フィギュアエイトとは、ラパラのジギングシャッドラップWSRとジギングラップWを使って、水中で立体的な8の字軌道を高速で描き、堤防でいろんな魚を釣ってやろうという遊び方。

【アイスジグ】
縦方向への操作で横方向へのトリッキーなアクションを演出するバランスドジギング。ウインターフィッシングにおいて、氷上での穴釣りに使用することからアイスジグとも呼ばれています。スレバスやスモールマウスの秘密兵器として。また真夏の深場に落ちたバス攻略に。ボートからのヒラメやマゴチ釣りに。季節を問わず活躍すること間違いなし!


 

昼間にこのサイズが陰から飛び出ます! 居場所がわかれば釣果は手中に

 
 

基本は堤防陰を探そう

 
 

水中に向かっているロープにもメバルは着いている

 
 

普段動いてなさそうな船はチャンスあり。ぜひとも狙ってみよう

 
 

浮き物は全て陰を形成 天井効果にメバル集結

 
 

注意1:乗り上げ禁止筏を理解すること(上)
注意2:浮き桟橋は乗って良いものと悪い物の判断を(中)
注意3:作業筏は個人所あり。乗り上げ禁止なので気をつけること

 
 

F8、フィギュアエイトの基本は、8の字アクション! 簡単でしょ

 
 

必要以上にアイスジグを魚に近づけないこと!

 
 

カサゴはボトムの穴から浮き上がってくるほどの反応

 
 

相変わらず高活性のアナハゼ 誘ってポーズでドン!

 

■じょーじ山本
プロフィール/アマレス、シュートボクシング、柔道など全国レベルの実績を持つ格闘系アングラー。魚類の生態にも詳しく、ラパラなどのルアーテスターを務める。ショア、オフショアを問わず、愛媛、高知をホームグラウンドにSWを楽しむ。シーバスに関してはシャローや磯のサラシでトッププラグゲームを楽しんでいる。
ブログ:塾長じょーじの気まぐれ釣行記
HP:ルアーフィッシング・イン・宇和海

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