●WSRとWの使い分け

 大阪フィッシングショーのF8セミナーにたくさんお集まりいただきありがとうございました。アイスジグとメバルや堤防五目ターゲットとのバトル風景ビデオをジッと見つめてくださった姿は発案者冥利に尽きましたよ。
 さて、セミナー後の質問コーナーで「WとWSRの使い分けはどうしたらよいの?」という質問を頂きました。とても大事なことなのでセミナーにお越し頂いた方々以外のみなさんにもご紹介していきましょう。

●構造分析

【W(ジギングラップ)】

 W(ジギングラップ)は、紡錘形状で水切りがよい形をしています。この紡錘形状というのは、マグロやカツオのように水中を高速で泳ぎ回る魚の姿と一緒なんです。つまり、水抵抗を極力減らして、少ない推進力で高速に長距離を泳ぐ場合に適している姿形です。このことからWは、わずかな力(しゃくり)で、高速で長い距離をダートする機能が優れていることがおわかりいただけるはず。また、ターン時のもたつきがないので、まるで何かに当たって跳ね返るかのごとくの方向転換が出来るため、スローな誘いでは見向きもしない魚を誘うときに重宝します。

 もう一つは、ある程度沈んでいくと、水平姿勢のフォール姿勢から今度は頭を下に向けクルクルと回転し海底へとまっしぐら。この時の回転運動が魚を誘ってくれるので、フォール中でのバイト、即ヒットも多いのです。もちろん、沈むときも水抵抗が少ないので早く沈んでいきます。特に、昼間の早い動きは、魚に偽物と思わせないメリットがありますのでありがたい限り。とはいえ、メバルが追いつけないほどの早さではないのでフォール中のバイトも拾えるわけですね。
 ちなみに、Wは2、3、5、7、9cmがラインナップされ、カラーバリエーションも豊富。ターゲットの種類やサイズ、その時の諸条件によって使い分けられるメリットがあります。W2、3はすでにメバルの実績は抜群。今シーズンはW5でも試してみましたが、活性が高い15cm以上のサイズなら躊躇せず食いついてきました。カマス狙いならW3、5、7。夏の小型青物狙いならW3〜9。このように狙う魚種によっても使い分けて下さい。



【WSR(ジギングシャッドラップ)】

 一方、WSR(ジギングシャッドラップ)は、シャッド形状でボディ塗装の上にクリアコーティング処理をしていることから、太陽光線を絶妙に乱反射してくれます。そのためボディの振動、光の反射と音で魚の食性を刺激してくれます。また、海水仕様の赤針を標準装備しているので根魚狙いには好都合。
 アクションはキリモミしながらのダート。Uターン時にフワッと間をおいて平打ちし、魚を誘ってくれるのです。さらに水抵抗をボディでがっちりと受け止めるのでスローなF8アクションを演じることが可能。水深が浅い場合でも早く沈みすぎないので安心して使えます。平打ち機能を利用すれば、表層直下まで誘いあげたセイゴやフッコに食わせの間を演出し、確実に食わせたいタイミングで食わせることが可能なのです。活性の上がったメバル狙いの場合は海面直下でUターン時のフワッとした瞬間のアクションでバイトさせましょう。
 WSRのメリットは魚から見たときやや大きめのベイトフィッシュに見えること。大きめのベイトフィッシュを好むのは大きめのメバル。つまり大物一発勝負にもサイズ的に有利ということですね。

 また、ボトム付近に沈めたとき通常のF8アクションだけでなく、強烈にロッドをしゃくり上げ、すぐにロッドを下に向ければバイブレーションでよくやるリフト&フォールが可能です。そういったアクションに反応する個体がいる場合はぜひ試してみてください。強烈にしゃくり上げられたWSRはブルブル体を震わせ急上昇、頂点で折り返しヒラヒラと沈んでいきます。特に深い場所にいるカサゴだとグローカラーの種類が多いWSRは昼間でも効果あり。振動、音でボトム付近の魚を誘い、グローカラーでその存在を確実に見せつけ食わせる。そういう使い方が得意です。
 さらに、夜のキャスティングF8では、ほのかな夜光色がただ巻きでも魚を誘ってきてくれます。マアジ狙いに有効ですよね。



●構造分析

 キャスティングではW、WSRともに着水直後にロッドをしたに向けリールのハンドルを巻き続けながらジャークを連発することにより、表層直下でダート幅の広いジグザグダートを演出してくれます。Wはダート後にすぐ沈んでいってしまうので、連続してロッド操作を止めずに足下まで誘いますが、WSRはダート中とターン時の平打ちで空中浮遊状態になる時間が長いので2回1セットのジャークとジャークの間に僅かな間を入れることができます。ダートして、ピタッと止まったような感覚でアクションしますので、その瞬間に下からシーバスやメッキ、青物が食らいついてくるのです。Wだと、ちょっと追い切れていないかなといったシーンでWSRを投入してみよう。

●まとめ

 このように、動きと沈みが早いW、動きと沈みを制御できるWSRといった性格の違いを理解し、その時の魚の活性具合で使い分けてみれば一種類のルアーだけで誘い続けるよりその場所で長く多く釣り続けられるはずです。参考にしてください。

●サイトフィッシングに欠かせない偏光グラス



 さて、日中のメバルが表層付近で釣れるフィギュアエイトに強い味方が存在しました。それが偏光グラスです。ルアーフィッシングにおいて帽子とサングラス等は、いざというときの人間へのフッキングを防止してくれる必須アイテムですが、サングラスでは太陽のまぶしさは制御できても、水中の様子はよくわかりません。そこで偏光グラスの出番なのです。サングラスだと視界が暗くなるだけだったのに偏光グラスだと海面の太陽光線乱反射を遮断し、必要なモノが確実に見えるのです。

 私はグラシーズ白島のg-sightにアクションコパータイプをセットし、今シーズン後半から日中のF8を試してみましたが、凄まじい量の情報が眼に飛び込んできてびっくりしました。アクションコパーは、ハイコントラストで水中の物体が動いた瞬間、その姿形を確実に捕らえられるのです。海藻の隙間から飛び出してきた瞬間のメバル、もちろんバイトの瞬間まで丸見えです。
 なお、魚やルアーの動きを捕らえることは基本事項で、F8以外にも例えばソフトルアーやエギを沈めてアプローチする場合は、ラインでアタリをとったり、流し込む場所をコントロールするのですが、そんなときでもラインがハッキリと見えるので操作性が格段に向上します。もちろん、F8の時、まずは堤防の際や潮目、海藻群落を観察しながらメバルが隠れていそうな場所を絞り込んでいくのですが、その際にも海面のギラツキを防いでくれるのでリサーチがとても楽なのです。



 今からは、日差しがドンドン強くなってきます。日中のルアーゲームの展開を有利にするメル必須アイテム「偏光グラス」をぜひお試し下さい。なお、グラシーズ白島ではこの偏光のサンプルを無料配布中。このサンプルで海を覗いてみれば今まで見えなかった沈み根や沈船が丸見え。これで新たなポイントが開拓できれば鬼に金棒ですね。釣りを知り尽くしたスタッフが常駐するスポーツアイウェアプロショップグラシーズ白島、広島にお立ち寄りの際はぜひお話だけでも聞きに行ってみてください。

 春も到来。メバル以外にもカサゴ、カマス、マサバ、マアジ、マダイ、青物、シーバス等々釣り物がたくさん増えてきます。私の今年の目標は「F8で四季折々のお手軽簡単フィッシングを楽しむこと」です。話によると瀬戸内では真鰯までもがアイスジグに襲いかかってくるとか。うらやましい!。そういった各地のF8ターゲットのご報告お待ちしております。




 

巷で大人気のアイスジグ。果たしてWとWSRの使い分けとは!?

 
 

もはや定番のW、通称ジギングラップ

 
 

釣果のほどは言うに及ばず。F8でもキャスティングでも、どちらでもOK

 
 

WSR、通称ジギングシャッドラップはウエイトがあり、一発大物狙いに最適

 
 

ボトム周辺をウロウロしているカサゴもフィギュアエイトでこの通り

 
 

W、WSRを使い分けることによってターゲットが広がる!

 
 

ロッドアクションもW、WSR、そして状況に応じて使い分けたい

 
 

慣れたら状況に応じて簡単に使い分けることができるだろう

 
 

グラシーズ白島オリジナルルのg-sigtを愛用。偏光レンズはTALEXのアクションコパー

 
 

カ日中、真下をのぞき見ると太陽光線が乱反射して水中が見えないけど

 
 

海底丸見えなら作戦もいろいろとたてられるでしょ!

 
 

メバルやカサゴといったロックフィッシュ以外にもターゲットは豊富です!

 
 

■じょーじ山本
プロフィール/アマレス、シュートボクシング、柔道など全国レベルの実績を持つ格闘系アングラー。魚類の生態にも詳しく、ラパラなどのルアーテスターを務める。ショア、オフショアを問わず、愛媛、高知をホームグラウンドにSWを楽しむ。シーバスに関してはシャローや磯のサラシでトッププラグゲームを楽しんでいる。
ブログ:塾長じょーじの気まぐれ釣行記
HP:ルアーフィッシング・イン・宇和海

 

グラシーズ白島

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