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●'06秋アオリ事情 秋も深まりエギングにも力が入ってくる時期になってきた。例年であれば山陰を中心に釣行をすることが多いのだが、前回のレポートで瀬戸内好調と告げた手前、今年は特に瀬戸内に注目して見ている。しかし、瀬戸内では予想に反し低迷ぎみで山陰好調の様子。竿抜けポイントではそこそこ釣れているもののサイズが伸びてこない感じだったが、ようやくここへきて手の平を十分超える良型を釣る方も増えたと聞いている。サイズupを狙うなら夜。風の強い日など意外と足元が狙い目となる。 沖、水深5〜10m程度のポイントでは、例年になくしつこい追いを見せる固体は少なく、シャープなシャクリでスローな誘い。そう、春の中盤以降に効くことが多い誘いが効果的なようだ。やはり回遊を見せ始めたばかりの群れは、スレているのかもしれない。これは経験を積み重ねるエギンガーの増加。タックル、特にロッドの進化がその原因を作っているように思う。そんな状況下、これから本番を迎える秋アオリにピッタリのロッド。SH82SDを紹介したい。長さは8フィート2インチ。推奨エギサイズ3.5(±0.5)号推奨ラインPEライン0.6〜1.0号 自重156g のロッドだ。 ●ロッドバランス SH82SD、まず持った感じはメチャクチャ軽くてバランスがいい。自重とは想像できない軽さである。そしてなんといってもシャクリやすい。近年、自重の軽さからくる感度がもてはやされているが、その理由はカーボンの弾性を高くすることで硬く薄く作り、ティップをさらに軽くすることができるため、水中の情報を得やすくなるからだ。反面、薄くすると粘りという面では加重許容範囲が制限され、折れやすくなる。同時に、ロッドのヌケやヘタレからくる寿命は、厚めの設計より短い。軽さだけではだめなのだ。 このことからも特に激しいシャクリ誘いを要したり、アオリイカを抜く動作の多いエギングにおいて重点を置くべきは、軽さではなくバランスである。つまり軽く、バランスが良ければ、疲れを感じることなく集中し、シャクり続けることができる。バランスがいいロッドとは重芯位置がリールをセットした状態でグリップ部にあるものが良い。例えば8.6ft、自重150gのロッドの重心を5〜7cm移動させるため、グリップエンドにシンカーをプラスしていくとする。そうすると30〜50g程度のシンカーが必要になるロッドもある。つまりリールをセットした重心がグリップ部にあるロッドとそうでないものの、差は自重プラス30〜50g。また、そのロッドの重心とグリップを持つ中指の位置までの距離によるモーメントによって更に重たく感じてしまうものなのだ。自重の軽さも魅力だが、それ以上にロッドバランスは重要であることがわかる ●アクション ダートさせるのにこれほど楽なロッドを触ったことがない。40tカーボンを高い比率で使用していることもあるのか、ロッドティップが自然に左右のトルクを感じエギの向きを教えてくれる。どちらに力を加えればきれいなダートをしてくれるのかを示してくれるわけだ。流れに対してエギの頭の向きを理解できた状態のフッキング率はいうまでもない。また、バットは2キロクラスでも十分対応できるパワーを兼ね備えている。●フッキングについて アオリのフッキングにおいて、よくベリーでフッキングするとか、バットでフッキングするとか話題になることがある。これは対象となるアオリイカのウエイト(横抱きパワー)や、フッキングするアングラーとエギの位置関係、潮流によっても微妙に変わる。300gのアオリから1kgを超えるアオリイカでは、フッキングできるロッドのフッキングポイントは異なる。ベリーでフッキングする場合もあれば、ベリーよりのバット付近でフッキングする場合もある。当然掛けてみないとなかなかそのサイズや感覚はわかり辛いため、我々の目的とするサイズのフッキングをするべき。SH82SDはファースト気味なきれいなベンドカーブを描いてくれる。 ●当社比較 スミスのロッドインプレではアオリイカを乗せることに目的を置かず、エギをどう動かすかに重点を置いたロッドとある。前回紹介させて頂いたSH86PSスクイッドハーツ・パワースライダーと比較すると、そのスペックは同等。これは繊細さを持たせた3.5号・20g前後のエギに焦点置き、意のままに操作できる操作性をもったロッドだ。触手のみでアタックしてくるアタリはもちろんのこと、激しいシャクリ後、すばやくテンションを掛けることで感じることができるエギの揺れ。つまりアオリが急激に接近し、急ブレーキした場合に起こす水流を、エギの揺れで感じることが今まで以上にできるはず。アオリを乗せるための事前情報を早い段階得られることにおいて、スクイッドハーツシリーズでもSH82SDは一歩先を進んでいるといっていいだろう。 ●まとめ とてもシャクリやすく500gから1kgクラスのアオリを誘い、掛け、中盤以降の秋アオリや春アオリのシャローにピッタリで楽しめるロッドである。今後、私の中心的ロッドになることは間違いないし、高いポテンシャルを持つロッドであるため、その感覚をぜひあなたのステージで試してみて頂きたい。●SH-82SD SLASH DART / スミス ![]() 高弾性マテリアルの使用構成比を現行モデルよりも更に高くし、超高反発力を実現化。ハイスピードダート&ハイスピードジャークを可能。伸びのないPEラインの使用で超高反発のパワーがエギの移動する動きのスピードを上げ、瞬間移動的なダートやスライドストロークの幅を出すダートやハイテンポなロッドワークなどを可能にしたロッドアクションだ。高反発になればなるほどアクションの初動時に持ち重り感を受けやすくなるためにロッドレングスを若干抑えることで更に軽快感を出し、取り回しの良さを実現。同じ3.5号のエギをメインにしたSH-84HPとは異なり、こちらはロッドの硬さもさることながら「より切れるダート」を追求したアクションモデルになっている。 ![]() |
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