●エリアフィッシングを楽しむ 〜 REPORT by 梶本 林宏

 10月29日、出発前の午前5時。静かでまだ暗い町並みに微かな白い息が冬の到来を告げようとしているかのようだった。高まる想いと期待感はそんな凍える朝も苦にはならない。道中、深い霧の山間の国道を我らが旗艦・・大陸巡洋艦は滑るように巡航する。すれ違う車も少なく、窓を開けても汚れた空気は感じられない。じきに目的地に到着するであろう。すでに本艦の艦内はスタッフそれぞれの思いや作戦などで盛り上がり、楽しさは何倍にも膨れ上がっていた。
 午前6時30分、「フィッシングレイクたかみや」に到着。同行の村上さんとそのご家族の方、そして友人の女性二人に私を合わせた6人は、午前7時の開園に逸る気持ちを抑えながら慎重にタックルをセットする。そう、もうおわかりだと思うが今回は管理釣り場での取材なのである。各個タックルを手に管理事務所というより、湖畔の小さなログハウスという感じの建物に向かう。全員が入るとごったがえすので私が「フィッシングレイクたかみや」のオーナー、小田さんに挨拶に伺ったのだが、大変感じ良く対応して頂けた。そればかりでなく親切に現在の「たかみや」の状況まで詳しく教えて下さったのだ。そのおかげで、釣る前からまた来ようと思ったほどだった。
 午前7時前、ログハウス脇のボート係留場所のすぐ近く、言わば足場の良い堰堤の手前の方に陣取り、各自キャストを開始する。あえて言うことでもないだろうが、管理釣り場という所はほぼ間違いなく初心者でも釣れるということだ。しかし、それでもヒット率に個人差が出るのは、そのエリアならではのパターンがあるからである(簡単に言うと、特に管理釣り場のように釣り人が多い場所などでは周りの釣れている人を観察し、リーリングの速度やアタリの取り方などを真似てみるのが数釣りの近道になるということだ)。

 今回は私を除いて管理釣り場は初心者ばかりのメンバーだったので、早々にアドバイスなどしようと思っていた矢先、静かなフィールドに突如ドラグの音が響いた。なんと、早くも友人にファーストフィッシュ! 時折りラインが出されドラグが鳴る! 彼女はバスをやっているため、ロッドワークなど口出しする必要など全くなかった。しかし、しばらくの格闘のあと、あえなくフックアウト。掛かりが悪かったのか? 魚の活性が上がっていると感じ、私も他のスタッフもテンションが上がる。ファーストキャッチは自分が、と各々が心弾ませるのだ。この感覚がたまらなく楽しい。
 そして今度は溝口さんに「ジジジィィー!」。間髪いれずにまた静寂を破りドラグが鳴く。次はまきぶーさんが掛けたようだ。サイズこそ大きくはないが綺麗なレインボーが偏光グラスを透して確認できた。慎重に寄せて難なくネットインさせた魚に一同しばし見惚れている。
 その一方で村上さんファミリーに娘さんに目をやると、朝の冷え込みなどなんのその。裸足でロッドを握りプロ顔負けの様相。若干3歳にして管釣りデビューである。見ていて大変心温まるワンシーンだった(ここは足場もよく設備も整っているので安心してご家族で釣りが楽しめるのだ)。

 そうこうしているうちに次々にアタリが。今回はどうやらカラシ色が良いようなので各自それぞれ手持ちの近似色のルアーに換えてアタック。そしてこのセレクトを境に明確なバイトが急増。それぞれ高確率でフッキングに持ち込むことができるようになった。村上さんにも一発が出る! 型も申し分ないサイズがロッドをしならせ、ラインを引き出す。一瞬ヒヤっとさせる場面もあったが無事ランディングし、娘さんに献上(どうやら魚より釣りがしたいらしい)。こういう楽しさで家族の絆や思い出を築き上げていくのだ。フィッシングレイクたかみやでは、こういう風景が私たちのグループ以外でも目に入ったが、やはりどのグループも楽しそうな笑みが絶え間なくこぼれていた。
 さて、そう言えば私もそろそろノルマをこなさなければならない。まずは、慎重にブラッククローム系のスプーンで中層をチェックすると小ぶりなのがついてきた。色からしてレインボーではなさそうだ。そこでタックルをフライに換え、マラブーのオレンジ系で中層をスローでトゥイッチさせると、マーカーが微かに生命反応を伝えてきた! 電撃でアワセを入れると、ロッドに大きくはないが重量感が伝わった。
ルアーだけでなくフライフィッシングも好調 水面下でファイトを楽しむ
きれいなレインボートラウトをキャッチ

●エリアトラウトでもアイスジグ

  この時すでにそれぞれ順調にトラウトをかけていくが、ここでひとまず私はアイスジグでトラウトを獲る事に。そして、そのチャレンジした体験を書いてみたいと思う。
 光るモノに対して特に反応するマス科の魚の習性に対してメッキボディのアイスジグをセレクトするのだが、上下にジャークさせるような動きだけでは追って来ても口を使おうとしないのである。よくてキスバイト(鼻先で突くだけ)程度ぐらいなのだ。どうアクションやリトリーブ速度を変えても、周りは釣れているのにこれには反応がイマイチだった。そこでアイスジグを見ながら何気なく簡単なチューニングを施すことにしたのだが、これが意外と的中しバラシもあったが連続バイトに持ち込む事に成功したのだ。
 チューニングといえど、アイスジグのテール側のフックをスイベルの輪に通し、それにシングルフックをつけたブレードを取り付けただけの簡単なものだった。ジャークもできてリトリーブだけでもブレードが回りアピールできる! バイトの効率を上げることによって仕留めることができたわけだが、他のルアーフィッシングでも言えるのは「釣れない時にどうすればいいか?」という問題をどう解き明かして行くかが大きな一歩への鍵となるということ。もちろんノーマルのアイスジグでも十分つれるのだが、食いが厳しい時は、このような工夫も大切なのである。

ノーマルなアイスジグでの釣果 改良後、すぐにヒット&キャッチ!
テールのブレードが思わぬ釣果を生む

●ビッグフィッシュラッシュ!

  さて、ここで同じ場所を狙い続けることに飽きた私は、村上さんを誘って対岸の岬を攻めることにした。そしてここから今日のドラマが始まったのだ。湖畔の道を駐車場の方から右手に歩いて行くと木陰の林道を抜け、やがて先程の岸の反対側に出ることができる。二人は少し間隔を置き、古木の陰からラパラのCD1をキャストする。午後に入り、人が減ったので警戒心が薄れたのか、大型の魚影が頻繁に偏光グラスを通して見られるようになった。そして初めて目の当たりにする巨大な魚影がピックアップ寸前のラパラを一呑みにしたのだ!
 そいつはアワセても微動だにしなかったが、2.5lbラインにエリア用ロッドとの力の差は歴然だった。一度走り出すと、予め調整しておいたドラグも火を吹くようにスプールを回し、数mのランでラインを焼き切っていったのである。恐怖さえ感じさせるその正体がイトウであったのは、言うまでもないだろう。しかし、なんとその直後、村上さんにも同類のモンスターが襲い掛かっていたのだ。あまりの迫力に腰が引けるほど。慌ててカメラを構えて画像を押さえるが、暴走するイトウを捕えることができず、この戦いも長くは続かずラインブレイクで幕を下ろした。
 興奮する二人は更にキャストを繰り返し、三度目の正直に期待を寄せる。「来ましたっ」と村上さんの声。目をやるとレインボーのようだが、暴れ方で半端じゃなくデカいことが伺える。先程のイトウに比べれば小さいが、そう簡単に見れるサイズではない。時間をかけ、やっと取り込んだ50cm級のレインボーは迫力物だった。ガッツポーズに力が入る。
 そして気がつくと夕刻に空が染まりつつあったので、二人はメンバーが待つ堰堤へと足早に急いだ。イトウは獲れずとも今日一番の大物を手に、メンバーの驚く顔が楽しみで仕方がなかったのである。しかし、クライマックスはそこで終わらなかった。

 堰堤に戻って大物を披露し優越に浸っていた私たち(私が獲ったわけではないが)を横目に、溝口さんのドラグが一瞬鳴いた。ただならぬ気配に「魚?」と私が聞くと冷静に一言。すると、なにか様子がおかしい。一同が竿先に視線を合わせると、ほぼ同時に得体のしれないソレは夕日に向かって走りだした! ロッドはバットから曲がり、きしみ音がする。そして魚が止まらない。異常なスプールの回転にラインの残量を見ると既に50mも引き出されて、まだ止まる気配がなかった。こんなにラインを出されることなど今までになかったので、緊張が一気に頂点まで達する。周りの釣り客も異常なドラグ音に騒然としていた!
 デカい…。その先にいるのはイトウなのか? 誰もが想像を膨らませたことだと思う。もう5分は経過しただろうか、少しずつ寄って来てはいるものの、まだ弱る気配がない。なんせラインは2.5lb、相手の動きを予測しながら繊細かつ慎重にドラグを調整していく。7分ほど過ぎた頃だろうか、やっと湖底近くに薄っすらと姿が見えてきた。ネットを構えサポートに入る村上さんとカメラを構えた私は、その茶褐色に鮮やかな紅色の帯を光らせるモンスターに圧倒される。レインボートラウトだ。そして10分程経ったころか、ようやくおとなしくなったところをすばやくネットに収めると、50cmどころの話ではなかった。ざっと63、64cm。いやもっと正確に測ればそれ以上あった気がする。

 ラバーネットに横たわるその大魚の瞳は力強く、神秘的な野生の光を宿していた。それは最後の最後に訪れた思いもよらぬドラマだった。なにものにも代え難い有意義な時間と感動を提供して頂いた「フィッシングレイクたかみや」のスタッフに感謝の気持ちでいっぱいである。これから11月に入り水温がトラウト達の適温水準に近づくにつれ、釣果もさらに期待ができるであろう。「また、近いうちに挑戦したい」そう皆が口を揃えたほどだった。帰り際、スタッフに話を伺ったところ、今回のモンスターを遥かに上回る超ド級のレインボーがまだ潜んでいるという。70cmや80cmを超すレインボーはどんなに釣り人を魅了するだろうか。私たちは次回の釣行に胸を膨らませ、興奮状態のまま帰路についた。

●偏光グラスは必需品!


 今回の釣行で絶対に欠かせないアイテムが一つ在ることを伝えておきたい。ロッドやリールはもちろんだが私やそれぞれスタッフの方が口を揃えて言うのは偏光グラスなのである。見えるということが釣りをもっと楽しむための大きな要因であること。感動のシーンをそれだけ多く見られるということは御理解頂けるだろう。付け加えると、偏光グラスの必要性は獲物を獲るためだけの物ではなく、心に残るビジョンをより鮮明に残し、釣りの楽しさを何倍にもしてくれる大切なフィールドギアだということだ。

問い合わせ先:グラシーズ白島

私を含めた偏光グラス 深場を重点的に狙おう
波止は水深のある満潮時に狙いたい


●家族連れでファミリーフィッシング 
〜 REPORT by 村上 由一

 みなさんはフィッシングエリア、いわゆる管釣りに対してどのようなイメージをお持ちだろうか。普段ソルトウォーターをメインでやっている私にとっては、正直あまり興味がなかった。全く管釣りをしたことのない人にとっては、「難しい」、あるいは「退屈だ」などというイメージを持つ人も少なくないようだ。かく言う私もあまり良いイメージは持っていなかった。つい最近までは。それが先日、友人に誘われて初めて管釣りを体験し、その楽しさ、奥深さを知った。
 そして、すぐに2回目の釣行。今回はお魚大好きの3歳の娘と妻も同行した。いつもは釣り仲間とコアな話題で盛り上がる道中の会話だが、今日は一味違う。「父さん、今日はイカ釣れるかね〜?」「大きいイルカさんおるかね〜(!?)」。なにもわかっていない娘をよそに、車内は爆笑の渦。霧の海をかいくぐるように車は進み、あっという間に「フィッシングレイクたかみや」に到着。
 午前7時の開場を前に、駐車場にはすでに多くのトラウトファンが集い、思い思いのタックルの準備に余念がない。朝の冷え込みも手伝い、張り詰めた空気が何とも言えない緊張感を生んでいる。
 今回ご一緒するアングラーと挨拶を交わし、チケットを購入。朝もやの中、各々がキャスト位置を決定し、いよいよスタート。と言っても私はほとんど管釣りの知識はない。テクニカルな部分も自信を持ってご紹介できるほどのものではないかもしれない。しかし逆に言うと、それくらいの知識、経験でも十分釣れるし、想像以上に手軽に楽しめるのである。

 まずは、先週来た時に試してみて良かったパターンにチャレンジ。これは、スプーンの表層速巻きで、ほんの軽くトゥイッチを入れてやりながら巻いていくというものだ。ちょうど昆虫が水面でジタバタしているようなイメージで。スプーンはからし色の1.5gをチョイス。すると数投目でヒット! アタリにアワセを入れるとロッドがしなやかに弧を描く。緩めに設定したドラグが音を立てながらラインが出ていくが、型はさほどでもなさそうだ。難なく寄せてそのままランディング。写真撮影後、優しくリリース。
 しかしここで、父ちゃんの釣った魚を見て活性の上がった娘が自分もやりたいと言い出した(笑)。まだ冷え込みの残る中、素足で予備のロッドを振り始めている。娘の捕食スイッチ(?)が入ってしまうと手がつけられない。仕方なく、タックルボックスの中にある一番大きなルアー(シーバス用ルアー)をラインの先に結び魚釣りごっこの開幕だ。しかも意外とさまになっている。これには周りにいたアングラーも手を休め、しばし娘のロッドさばきを見守っている。ロッドを振り回されて折られでもしないかと父ちゃんはヒヤヒヤあった。
 その後、私も我に返って釣りに専念する。スプーンの色をマットブラックに変更し、中層を引いていくとヒット! これまた型は小さいが、それでもその引きを堪能する。同行した方も順調にヒットを繰り返している。しかし先週に比べ全体的にヒット率が低い。周囲のアングラーを見回してみても、厳しそうだった。

 午後に入って、少し釣れない時間帯に入った。ここで気分転換も兼ね、梶本氏とポイントを探しながら移動することに。奥まったエリアに良さそうなポイントを発見。これが見事に的中した。0.8gの黒のスプーンをゆっくり引いていくとヒット! その引きからして今日一番の大物の気配。フックが外れないよう慎重にやりとりする。しばらくしてようやく寄ってきたところを無事ランディング。50cmには満たないが、かなりのファイトを見せてくれた。今日のメンバーの中では一番の記録だろう。
 そして、私たちが始めにいたポイントに戻った直後に事件は起きた。女性メンバー・溝口さんの様子が変である。とにかくドラグの音が尋常ではない。周囲の視線が集まってくると同時に緊張感も高まっていくのが側にいてわかった。ドラグは鳴り続け、あっという間に数十m先までラインが出ていった。そのラインがちょうど夕日の角度と重なり、何か絵になる光景だった。そんなことよりも、獲物は一体なんなんだ!? 
 スタッフの方も異変に気づき、近づいてきてやりとりを見守っている。格闘することおよそ10分。2.5lbラインで慎重に寄せてきたのは63cmのレインボーだった。すばやくその姿を写真に残し、優しくリリース。最後の最後で度肝を抜かれた瞬間であった。スタッフの方の話だと、もっと大きい魚が潜んでいるとのこと。これだから管釣りはおもしろい! 家族も楽しめ内容的には大満足の結果。心地よい疲れを感じつつ岐路についた。女性でも子供でも十分に楽しめる管理釣り場。皆さんも是非お試しあれ!

自然の中で家族サービス! お手軽で楽しめるのが管釣りの魅力
コンスタンントに釣れ続けました


●63cmのレインボートラウトを釣っちゃいました! 〜 REPORT by 溝口 磨紀子

 そろそろ秋アオリが楽しめる頃かな? と思っていた頃、この取材の話が来た。管釣りは初めての私としては、ラインの先になにをつけたらいいのかどんな場所で釣るのかすらわからず…。ましてや釣り堀と管釣りの違いなどわかるはずもなかった。そこで梶本さんにいろいろとアドバイスをもらい、ショップに出向いて自分の思う色や重さのスプーンやイノシシ顔のミノー?(ラパラSD-1)を買い揃え、10月29日に備えることにした。
 10月29日当日、待ちに待った勝負の日! ワクワクしながら車に乗り込み「フィッシングレイクたかみや」へ出発。みんなと今日は釣れるのか、今までどんな魚を釣ってきたのかを話しているうちに空も夜が明けてきて、山の向こうにオレンジ色の太陽の光がうっすらと見えてきた。フィッシングレイクたかみやへは広島市内から約1時間ぐらい。話しているとあっという間に到着ー!
 一番乗りで着く予定だったのに、すでに5、6台の車が停まっていた。車から降りると冷たい空気が気持ちいい。前の日から準備しておいたタックルを握り、釣り場へ向かう。
 まず1投目、カラシ色のスプーンを中層まで沈めて早巻きで引いてくる。期待通り30cmぐらいのレインボートラウトが着いてきてスプーンを食べようかどうしようか見ている。レインボーの興味が薄れないうちにどんどん色を換え、投げては引いてくる。初心者の私にとって)半信半疑で投げているので、魚が自分のスプーンを追いかける姿が見えることは、初心者の私にとってとても釣りがしやすく楽しいものでした。

 そしてついに1匹目GET! 周囲の人もチラホラと釣れている中、私にも念願のレインボー(30Cmくらい)がヒット! 早巻きしていると、グッとラインが引っ張られたような感じがして、すぐにアワセるとブルブルと魚の感触が竿に伝わってきた(よーし、かかった!!)と思っていると、ダーッとすごい勢いで走り出した。私も今晩のおかずとして逃がすわけにはいかない。魚が右に走れば左に竿を倒し、左に逃げれば右に竿を倒す。とにかく相手を疲れさせてから確実にネットの中に。見事夕飯ゲット!(想像ではすでにサーモンのブロックに。でも生は止めた方がいいんだって)。
 今まで釣りは多少ながらやったことはある。たいした経験もない私だけど、かなり管釣りはおもしろい。偏光グラスのおかげで魚は見えるし引きは良いし、食わせてから釣り上げるまでのやり取りの時間があるのがいい。やみつきになりそう。
 さっき釣った時に手に伝わってきたブルブルした感覚が消えないうちに、またスプーンの色を換えてどんどん投げる。ふと気がつくと釣りを初めてから3時間程で4匹のレインボーを捕獲していた。初心者の私がこれだけ釣れればかなり充実感がある。

 午後からは水温が上がったのか魚の行動範囲が少し水深のある所に移動したように思えた。ここから夕マズメまでは同行した友人とお菓子を食べたり、世間話しをしながら日曜日のゆったりとした時間を過ごす。足場も良いし、気候も良いし、空を見上げれば雲がゆっくり流れて、フッと気持ちが軽くなるような気分だった。
 そして、チャンスタイムの夕マズメ!「さぁて、もう少し夕飯のおかずを釣って帰ろうか」と思い水面の小魚を追いかけるレインボーを狙ってスプーンを投げると、予想通り追いかけてきた。そして2匹ゲット。ここで同じスプーンで続けていたのでスレてきたのか食いが渋ってくる。それならばと色を黒に変え、少し重いスプーンを使い深い所を狙ってみる。
 「ゴン!」おぉぉ、来た来た、私の食糧。アワセて寄せようとするが、グイグイ持っていかれる。「ブヒ?(あれあれ?)」なんかいつもよりしぶといな…。魚にまかせるとしようか。ところがいきなり「ジジジーッ」と今まで聞いたことのない
ようなものすごい音がしてドラグからどんどん糸が出ていく。慌てるがどうしようもない。なんとしてでも魚の姿は見てみたい。まずは無理に寄せようとは思わずに、魚が走りたいだけ走らせようと思い待ってみる。
 「あれ?」止まらない? 沈みかけた夕日に向かってどんどん走って行く。このまま行かれたらラインがなくなってしまうのに…。っていうか、こんな場面は漫画でしか見たことがない。「この魚、ものすごくでかいんじゃないの?」「よりによって、私に来るなんて」。なにがなんでも釣ってやる! そう思った時、魚が急にこっちに泳ぎだした。すごい勢いで帰ってくる。「よーし帰って来た」と思ったのもつかの間、次は右に走り出す。慌てて左に誘導すると、見たこともない大きさの魚が横切っていくのが見えた。こんなの魚の威圧感じゃない。池のコイのような感じというか、横っ腹もボテッとして胴回りがすごい。もう少し泳がせてからにしよう、無理すると2.5lbのラインが切れてしまうかもしれない。
 これは私の人生最大の大物、じっくり寄せて来るしかない。周囲の釣り人も私の方を見てなにかか言っているようだ。たぶん応援してくれているのだと思った。「すごいねー」「大きいねー」とか言われてみたい。自分に「がんばれ! がんばれ!!」と言い聞かせながら、少しずつ少しずつネットに誘導していく。そして、やった! 獲った! こんな「なんか文句ある?」ってな感じの魚は見たことない。こっちが「すいません、釣らせていただきました。すぐリリースします」みたいな。周りから「あれおっきいねぇ」とか「あの子が釣ったみたい」そんな話し声が…。
「あー、たまんない!」。見て見て! って思わず知らない人にも言いたくなるような。
 そして記念撮影。63cmのレインボートラウトだ! 緊張して顔が引きつる。始めは食べる気満々だったけど調理できる大きさではなさそうだからリリースしてあげることに。朝から振り返ってみると充実感でいっぱいの1日。大きい魚はいるし、今日は釣れなかったけど、イワナやイトウ、サクラマスなど種類もいる。今日で終わりというよりも次の目標ができるような釣り場でした。

◆友人の女性からひと言◆

 一日釣りをしてみて感じたこと。それは、管理釣り場は女性に優しいフィールドだということ。トイレの問題もしかり。薮漕ぎしてまでポイントに入るのはちょっと勇気がとか、.虫とかも怖いしなんていう心配をしないで、一日中釣りが楽しめる場所なのです。そして、他の釣り場では、ナンパまがいに近づいて来る変な人も中にはいるけれども(ごくごく一部の”釣り人”とは呼べない人たちのことです)、管理釣り場なら大丈夫。スタッフの方々が常に見守ってくれているのです。ここ、F.L.たかみやのスタッフの方々は常にどこかにいて見守ってくれているのを感じました。管理されているからこそ確保されている安心があるってこと。これは女性アングラーが持つ釣り場での問題の垣根をぐ〜っと引き下げてくれていると感じました

女の子でもおもしろいように釣れます お気に入りのラパラバッグの中身です 本日一番のモンスターでした!


【フィッシングレイクたかみや】


■概要:清らかな流れを集めた山上湖、香六ダムは自然がいっぱい。ルアーを岸からキャスティング、ボートからのスプーニング&ミノーイングで……。フライであればフローティング&シンキングラインでの釣りをボートやウェーディングで楽しむ。「フィッシングレイクたかみや」はさまざなまシチュエーションが凝縮されたアングラーの理想郷。

■施設・料金案内
 住所:〒739-1807
 広島県安芸高田市高宮町羽左竹1431-1
 TEL 0826-57-2399
 http://www.artfishing.co.jp/fltakamiya.htm
 営業時間:7:00〜17:00  定休日:水曜日

●ルアー&フライフィッシング
 男性1日\3,800、半日\2,800
 女性1日\2,800、半日\2,500
 (半日は7:00〜12:00 or 12:00〜17:00)
 ファミリー割引(3名以上)、
 団体割引(10名以上)
 ※匹数制限はありません。

●レンタルボート
 2人乗り1日\3,000、半日\2,000、
 1時間\1,000(追加1時間+\500)
 3人乗り1日\3,500、半日\2,500、
 1時間\1,200(追加1時間+\600)

●レンタルタックル
 ルアータックル1日\1,200、半日\700
 フライタックル1日\1,200、半日\700

中四国最大規模のフィッシングエリア

 「フィッシングレイクたかみや」は、釣り堀にありがちな池を掘ったものではなく、自然湖を利用した中四国地方では珍しいフィールドだ。山間部に位置するためロケーションも最高で、管理釣り場で釣りをしているという感覚ではなく、まさに自然の中で釣りをしているという感じのフィッシングエリアだ。足場がいいショアエリアからボートフィッシングまで遊び方はいろいろ。また放流数が多く、さまざまトラウトたちが狙えるのも魅力の一つ。なかでも目玉は、あの幻の魚、イトウが狙えることである。そう、あのイトウが放流されているのだ。イトウを狙うだけで行く価値ありだろう。近くにはニュージーランド村や温泉施設等のレジャー施設もあるので、半日は釣りで残りは遊び、なんて楽しみ方もできる管理釣り場だ。



豊富なポイントで攻め方いろいろ!はじめてのフライフィッシングもOK!!

 「フィッシングレイクたかみや」の楽しみは、なんといってもルアー&フライで、釣果に差がなく楽しめることだろうか。その釣れっぷりは、絶えず釣り大会が開催されるほどで、人気のほどはリピーターの多さが物語っている。また、足場がいいことから、ファミリーからカップルまで、はじめてトラウトフィッシングにチャレンジ! という人でも誰でも気軽に楽しめて釣果確実というのだから、楽しくないはずがない。
 「フィッシングレイクたかみや」での楽しみ方はいろいろあるが、おすすめ広大なエリアだけにいろんなポイントでチャレンジできること。基本的に護岸エリア、シャローエリア、流れ込み、ボートフィッシングで楽しむことができるのだ。主な特徴と狙い方は次の通り。
●護岸エリア
 管理棟に近く、足場がコンクリートで護岸された最も釣りがしやすいエリア。バックが広いのでフライフィッシングもOKだ。護岸にあるのパイプから放流されるので、当たればワンキャス、ワンバイトも夢ではない!
●シャローエリア
 護岸から見て右手にあるエリアで護岸されていないことから、自然湖で釣りをしている感じを与えてくれる。ウェーダー持ち込みの立ち込みができるので、フライフィッシャーにおすすめ。ブラウントラウトが釣れる確率が高い?! 天然地形だけに人気のエリアだ。
●流れ込み
 流れこみのある上流部は減水時におすすめのポイントだ。減水するとキャスティングしやすくなるだけでなく、歩いて流れ込みまで行けるのだ。水温が高くなる夏がベストシーズンだろう。また秋口はレインボーやブラウンがスポーニングで銀座状態になる
●ボートフィッシング
 機動力を活かしてディープ攻略やブッシュエリア、上流部を狙い撃ちできるアクティブな釣りが可能。釣果も安定しており、活性が悪ければ試してみては。全てのポイントが狙えるので、一発大物やイトウを狙うのに最適だ。
 このように、自分の好きな場所で思い通りの釣りができることが「フィッシングレイクたかみや」の魅力だろう。普通のカンツリでは、こうはいかない。

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