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●インプレ前にクエスチョン 肌寒くなった昨今、一時的に人の活性は下がりやすい。同時に目的とする対象魚が増え悩むのもうれしい誤算だ。しかし、中途半端な気持ちで望むと半端な結果しかでなかったりもする。今はそんな期間に当たるのかもしれない。ただ真剣に魚と向き合い、フィールドを見つめる姿は見ていて気持ちがいいし結果を出している方もいる。そんな方を見ると釣りの楽しさを求めているな! 楽しみ方を知っているな! と感心させられる。話は変わって、再流行しているマジック。すぐさまにスゲ〜と拍手喝采する人。なぜ? なぜ? なぜ? 種を暴こうと考え悩む人。例えばゴルフ。プロゴルファーを応援するギャラリー。技を盗もうとするギャラリー等人の性格を判断する材料としてこれらがよく挙げられる。両例とも日本人は後者が多いらしい。 では、ここで問題。新月のベタ凪。真っ暗な漁港に一つだけ外灯が点っていて盛大にメバルのライズが起こっている状況。あなたは一投目に何を投げるだろうか? A.1gのジグヘッド(フック付きの重り)を投げる。(画像1) B.スプリット(重り+ライン+フックorジグヘッド)でボトムを攻める。(画像2) C.トッププラグ(水面に浮くリップ(ベロ)のないルアー)を投げる。(画像3) ![]() ![]() ![]() 考えて頂いている間にサラッと紹介したいルアーがある。まだ暖かかった9月の終わりにスミスから発売されたトッププラグ、メバペンメバルについて。 ●使用感 1.見た目は子イカをモチーフにしている。エンペラのディテールは12月中旬頃(昨年は遅く1月中旬頃)から春先に瀬戸内で多く見られるスルメイカの新子に似せてある。2.全色クリアーベースであり、マズメや日中はもちろん外灯や月夜の光量を意識し、フラッシング効果だけでなく、シルエット変化を意としている。明滅感(ハレーション=チラチラ効果)とリアル感をもたすダークバックのモノも在り、これらによってバイトのキッカケを与えることに繋がるのだと感じることができた。 3.タダ巻きではS字蛇行を引き起こし、後方にあたるエンペラ部が水面に波紋を残す。これは表層を回遊する子イカの泳ぎとリンクする。 4.ロッドワークによりアクションを入れた際には、テール部分のエンペラ部分が水平翼の役目を果たし、トゥイッチング(軽くラインを弾くようなロッドワークの強弱の連続)を掛けた際にキレ良く左右にスライドする。タイトからルーズに動きの幅を利かせることも可能だ。シェイク(トゥイッチを更に細かく)をすれば、少ない移動距離で悶えるような演出も。 5.同サイズのトップウォータープラグと比較しても飛行姿勢が安定しており、群を抜く飛距離を確保できた。またアイのサイズを小さく設定してあり、ワンサイズ太いフックを着けても泳ぎにほとんど違いは見受けられないようだ。魚の乗りもよく、フック絡みも全くないのがうれしい。 ![]() ●有効アクション 【ナチュラルドリフト】潮流や風に乗せて流すほっとけメソッド。水平浮きであるため、ユラユラとナチュラルな演出が自然に施され、魚に違和感を与えにくい。ナイトゲームにおいて魚のライズが見られるような場合にも効果的。鏡状になった海面でよく使うテクニック。 【ナチュラルドリフト+アクション】 ナチュラルドリフトに加え、細かなトゥイッチやシェイクで誘いを加える方法。ストップ&ゴー(ほっとけ&棒引き)の応用編ともいえる。多少波立つ海面で役立つ場面が多い。 【スロー(ステディ)リトリーブ】 表層を意識しているが、ベイトサイズが小さい時に効果大。また比重バランスの調整が絶妙である為、水面での反応が悪い時、ワントゥイッチを入れてやることで水面直下を泳がせることができる。しかもメバル以外の魚も黙ってはいられない(?)S字アクションだ。 【連続トゥイッチ】 左右の首振りを連続で行うと、強烈は波動アピールで、中層にサスペンド(止まっている)しているメバルの活性を一気に上げ、表層へ誘いだすことが可能。 【開発者に聞いた裏話】 テールフックを外しフロントリングにフックをセットしてみたらしい。つまり逆付け。これはトゥイッチをした時、左右の動きに加え、首を軽く上下に振ってくれるそうだ。その動きが独特で、非常に魅惑的。もしかして?…と思わせる動きだったらしい。これはシークレットといわれる部分にあたるのかもしれないが、私自身すぐにでも試して見たいと思っている。 ●新月のベタ凪に何を投げるかの答えどれも正解。Aの数釣り。Bの一発大型狙い。Cの視覚の誘惑。各アングラーが、それぞれの目的をもって楽しいと感じる釣りをすれば良いのでは? と思っている。社会人としての良識を守りつつ、自然を相手にすることの厳しさと怖さ・喜びや楽しさをいつまでも忘れたくはないし、釣りの楽しさをもっと知って頂きたいと思っている。 ●実釣 11月5日(土)、9名のメバル馬鹿を誘い、4組別々で山陰のメバルに行ってきた。島根県浜田市を中心に東西に別れて各自思い思いの場所を攻め、朝集合しその釣果で鍋でもして食べてにぎわおうという趣向だ。私達は浜田市から西へ15分程の春にエギング釣行で通っていた穴場スポットへ向かった。友人と深夜2時半に待ち合わせ、フェルトスパイクシューズとインフレータブルをまとい準備完了。そこから4人で離れないよう、15分程山を登り東西に伸びる広大なワンドの広がる地磯へ出た。この日はちょうど満月。風もなく北向き11時の方向に、スマイルくんのような月が海面に映し出されていた。北の日本海といえば荒波を強くイメージしてしまう。が、夏から秋の日本海は比較的穏やかな日もある。この日は私達を笑顔で受け入れてくれたようであった。 実は一週間前にも同じ場所に入っていた。メバルは友人が良い釣りをしていたため、ポテンシャルの高さはわかっていた。ここから二手に分かれ、私達はその時に足場とウィードの状況・シモリ位置を確認していたため、さらに北に位置する岬を撃つことにしていた。最新の注意を払いながら一歩一歩歩いていく。表層に浮いているかもしれないメバルに気づかれないよう、なるべく海面から離れた場所を通る。磯へ埋め込まれていくスパイクの音だけが響いていく。今年始めての山陰メバル、高鳴る鼓動を楽しむことができるだろうか。手前に被い茂ったホンダワラの奥でなにかが動いた。月の明りを正面にした時、足を止めた。 小さな声で「林さん、モジッていますよ!」と友人。その光景は「パシャ」っと海面が弾かれることなく、「ジュボッ」っと一瞬海面が凹んだ後、モアンッと水面が浮き上がるようなものだった。私はなにも言わずにロッドにセットしていた来月発売のメバペン・ホタルをフックキーパーから外した。月明かりを頼りにその方向へキャスト。ロッドを立て棒引きをしているとウィードを這って引いている感じが伝わってくる。次の瞬間「ドバババババッ〜」と隣でいきなり海面が弾けた。友人の釣ったメバルであった。24cm程のメバル。水深1.0mもないウィードの間を縫うように投げた1.4gのジグヘッド表層早引き。そんな攻め方であった。流石である。 その1匹で海面が一気に沢つき始めた。捕食しているベイトの特定はできなかったが、表層を漂う何か小さな生物。気を取り直しモジリの位置に再度キャスト。3つ目のウィードさしかかろうとしたその時ラインテンションが抜けた瞬間ティップに重みを感じた。「ズバババババッ〜」一気にゴリマキ。これも24cm。お互い2匹目を釣り、さらに湾奥へ向う。 ここでメバペン・メバルに付け替えようとボックスを確認。うげ〜〜っ! やっちゃった。やってしまったないではないか。やばい。なにしに来たんだっと言われるほどヤバい。車の中だ。一応、友人に尋ねてみる。「メバペン・メバル持ってきてる?」「ありますよ!」あった。さっと貸してくれた友人がまさに神様に見えた。 さらに奥。つまり浅場で活性の高いメバルがいるためトップの独断場であった。毎回同ピンポイントでバイトがある。遠くではラインにバイトあり、近くでは…。なははははっ! めちゃ楽しい。。忘れ物はしないほうがいい。本当にありがとう。そんな時マナーモードにしていた携帯が鳴った。「こっち凄いですよ」途中でこちらに来た友人からだった。先に岬を叩いての連絡。2人とも後ろ髪を引かれる思いで岬へ向かった。 ![]() ここは水深2〜5m程の表磯。小さな沖磯やシモリが幾つもあり、その磯によってほどよいサークルが形成され、常に潮通しの良いプール状になっている。適度にウィードも生えており、自身多くの磯を歩いてきたが、自分の知る限りメバルでは超一級ポイントとなるシチュエーションだ。いきなりメバペンで入れ食い。水面を割って出る強引なメバルや「ジュボッ」っとそのまま吸い込んでいくヤツ。通常トッピプラグは春先から楽しめるのだが、まさかこの時期、こんなに反応がいいとは思わなかった。当然何を投げても釣れる状況ではあったかと思う。海面は常に誰かがスバババと…。今までに経験がない釣り。27cmを超える大型はリリースしていったが、それでも感覚が麻痺してしまう釣れっぷりとなった。私は全てトッププラグによるものだった。朝を迎え、空の青さが見え始めた頃、納竿。 集合場所では、9名が思い思いの釣り方で楽しんだようで大いに盛り上がった。今更ながら、今回改めて山陰メバルのポテンシャルの高さに驚き、守っていきたい自然の一部であると再認識した。 ●まとめ メバルのトップゲームの季節ではないが、図らずもメバペン・メバルのテスト実釣で大きな成果を得ることができた。エンペラがついているというイカに擬したルアーだけに、その有効性は予想通りだったが、そのアクションも大いに期待できるものだった。その証拠は今回の実釣が示している通り。しかも、季節はずれのトップでの大爆釣は、まさにマストアイテムになるルアーだと実感させられた。昨今のSWゲーム、特にメバルにおいては、ワームはもとより、ハードプラグもありとあらゆるものが発売され、いわゆる飽和状態だが、やはり、今までにないルアーだけに釣果は裏切らないはず。まだ発売されてから時間がたっていないが、早くも増産体制に入っているという、メバペン・メバル。その実力は使ってみてはじめて理解していただけると思う。 ![]() |
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