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●冬季のクロダイゲーム 真冬のチヌ。どんなイメージを持つだろうか。島しょ部のフカセ、夜のヘチ釣り、フジツボの落とし込み、前打ち、餌でのパッと思いつく釣方。そして何より釣りづらいというイメージをお持ちの方が多いのではないだろうか。なかには、冬にチヌは釣れないでしょ! 夏の釣りでしょ? と思われる方もいるかもしれない。しかし、今年の夏の終わりから紹介しているARリグは、今だ釣れ続けている。日によっては、夏チヌの釣果を超え笑いが絶えないほど釣れる日も。これは水温が気温よりまだ暖かく、水の中は未だ秋の余韻が残っているからとも考えられる。個人的な釣果から紹介すと、広島市内河川であればほぼ外しがない状態。適度な流れであれば、潮に関係なく高い反応を示してくれている。 そこで今回は極寒期のチヌ釣りについて紹介したい。っといってもこのARリグ、初シーズンの越冬となる。現在わかっていることは、確実に釣れているということ。サイズがUPし確実に釣れだしたということ。そして40cmUPを狙って獲りにいけるということ。当然確信に迫る説明はできないが、現在の状況を書いておきたい。 ●現在の状況 河川内の塩分濃度は上がり、水温はどんどん下がっている状態。水中酸素量は上昇中。夏は河口から6km上流でも釣れていたが、現在は3km程度迄。広島市内河川でいえば、チヌよりキビレが中心で、河川の特徴によってハッキリ住み分けができているようだ。塩分濃度が高くより冷水性が強いとされるキビレだが、より暖かい河川エリアにキビレが多いと感じている。つまり放水路河口。海田湾沿岸に流れる河川となる。また、京橋川と元安川の合流地点より河口のエリアでもキビレが多い。島しょ部ではチヌが中心だが、やはりこちらでもキビレ情報は入ってきている。河口付近から3〜5匹程度の群れで遡上している固体と干潮時に中流に残る個体と分かれているようだ。多くのチヌは島しょ部を中心とした海側エリアに集中しているようだが、いまだ中流域に残る個体も見られる。キビレの生態はまだよくわからないが、今時期にも狙って釣れることがわかった。 サイズ的にはグッと上がり、引き味も抜群。今年はまだ食べていないが、島しょ部の身の引き締まった寒チヌは食べても抜群に美味い。大まかにはこんなところだろう。 ![]() ●ARリグの釣り方 【シュチエーション】リップがありボトムノックをしてくれるため、オープンエリアのプラグで食わなかった低活性なチヌにも十分有効であるが、このARリグの真骨頂。岸際の敷石から奥へ広がるゴロタを中心としたヘビーカバー(障害物や比較的根の粗いガレ場)や縦のストラクチャーとなる杭周りを攻めたい。流れの速さによっても攻めやすさは変わってくるが、ボトムノックを感じられる状態であれは水深3.0mを超えても十分釣ることができる。ただし釣りやすさを考えると水深1〜2mの状態がいい。 【誘い】 これからは、時期的に特に活性が低くなってくることが予想されるため、よりスローにリールを巻いて頂きたい。私はシマノ2500番で3秒で1回転を基本とし、活性が低ければさらにスローで誘っている。これはゴロタが広がるオープンエリア(Mリグでは引き辛くのロストが考えられる場所)で縦の障害物が多い場所では、必ずチヌがいると思われるから。しばらく巻くか軽めのリフト&フォールで誘い、食いの真下でやめておくのも手だ(流れの緩い場合のみ)。 【根掛かり回避方】 大体はポロッっと外れるが、リトリーブが止まる時がある。そうした軽く引っかかった場合。いきなりシャクって外そうとするのはNG。ラインテンションを張らず緩めずの状態で、グリップエンドを軽く叩く。これでソフトリップがバネクッションの代わりになりほとんど外れる。この時リグをなるべく小さく移動させること。外した後の移動距離を短くすることによってライバルより一枚多く釣ることができる。 【フッキング】 動いているものに対して、チヌは吸い込むバイトではなく噛み付いてくるので、ラインテンションをかけておけば、比較的バイトは明確に出る。そのアタリ方は大きく5種類にわけられる。 ・フォール中にゴンッ! と咥えて逃げるアタリ ・スローリトリーブ中や障害物から外れた瞬間にコッ! クンックンッ!と ロッドを持っていくアタリ ・アクション後、リグを止めた時にゴンッ! ときてしばらく動かない(居食い)アタリ ・フッっと突然軽くなりリグを持ち上げて逃げるアタリ ・いきなりココココッと首を振るアタリ(これはハゼや小さいチヌ) これらに対しフッキングはテンションを少しずつかける巻きアワセで行うことが、最もフッキング率が高い。つまり口の横にフッキングさせることを心がけてほしい。また、丸呑み状態であれば、そのままフッキングするが、大半は咥えたまま移動しようとしているようだ。そのため、風や流れによってラインの緩みも加味されるが、即アワセでは、ほとんど乗らない。そこでテンションを掛け、しっかりと重みを感じてから、巻きアワセでフッキングして頂きたい。巻きアワセによるフッキングはルアーフィッシングの基本。全ての釣りに有効なだけに、ぜひマスターしていただきたいフッキング方法だ。コレをスイープフッキングという。そうすればルアーフィッシングが違って見えてくるはず。 ![]() ●まとめ チヌの多くは必ず岸際の障害物に差してくる魚で、ARリグの釣果はほとんどが陸っぱりである。結果3〜7匹と陸からでも十分楽しめている。といっても時間帯によって釣れる細かいエリアは刻々と変化していくため難しい面もあるが、平日の夜にでもパッと楽しめるメバル釣りの延長でチヌを狙えるので、おもしろい釣りでもある。ホームグラウンドである広島市内のど真ん中で攻める釣りやヘビカバスタイルが楽しめ、自転車やバイク(自動車でも)でサッと近場でできるという手軽さ。おまけに春と冬はサイズがいい。これは狙わない手はない。 ![]() ![]() ![]() 広島の常識は他の非常識といわれている。しかし、私はそうは思っていない。なぜ河川内にチヌが多いのか。全国的にはまれなこととされている。確かにまれではあるが、私の田舎、鳥取にも河川河口でチヌは釣れている。広島で常識となっているのは川が多いから。中国山脈から広島市内に流れる河川は一つ、太田川である。これが6つに分流されている。 チヌは汽水を好む習性を持つことは広く知られているが、適度な汽水域がほぼ均等に約15kmに渡って広がっていることになる。となると幅10kmの河川。当然チヌに適した汽水は幅広く広がり河川側により近くなる。それに加え約4.0m干満の差。マイナス干潮での水量が本来の各河川の姿だといってもいい。つまり河川でありながら、河川でないともいえるほど、海水が河川内に入り込んでいることになる。 さらにはカキ。広大なカキ棚やカキヒビが河口から1km程度の地点から広く広がっている。これらが広島の非常識であり常識なのだ。 全国で広がりを見せようとしているチヌゲーム。大きなヒントとして捉えるだけでなく、実はピンポイントでも同じことが言える。ポイント開拓の一つの目安として片隅に置いておいて損はないと思う。広島の常識が全国の常識になることも近いのかもしれない。魚は常に正直なのである。どこまで魚の気持ちになれるかは、私達次第。釣りとは、まず魚を探すことからはじめるものだと信じている。 ![]() ●関連記事はコチラ! ボトムノックするAR-JIGでチヌ爆発/林 太一朗 ●関連記事はコチラ! ヘビカバスタイルのクロダイゲーム/林 太一朗 ![]() |
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