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●スポーニングシーズン到来 通年であれば2月後半〜3月がプリスポーン、3月後半〜5月中盤がミッドスポーン、5月中旬〜7月前半までがアフタースポーンといった感じだろう(もちろん山上湖と平野湖、ダム湖に違いはある)。今回はプリスポーンについての攻略法を経験を交えてご紹介しよう。ここでご紹介するのは”ノーザンラージマウスバス”のスポーニングなので、フロリダバスやスモールバス、スポッテッドバス(日本にはあまり生息していないが)などは別ものと考えて読んでもらいたい。 ●上がり口に適したエリア 下図を参照してもらいたいのだが、スポーニングにはディープが隣接していてなだらかな地形を形成するブレイクが理想的で、エリア内に杭や岩、スタンプなどが点在している場所がベスト。さらに、水中に伸びる岬にテーブル状スポットがあればコンタクトポイントへ入る前に止どまるエリアとして有望となる。![]() また、ブレイク上に位置する浮き桟橋の係留用アンカーなども、コンタクトポイントとなる可能性は高いのでチェックすると良いだろう。意外と知られていないケースとしては水中島。水中島のトップが3〜4mほどであれば大型の固体がネストを作る可能性が高い。その周辺に点在する大型の岩で水生植物などが存在すれば、ワカサギなどのベイトも回遊してくるのでコンタクトポイントとなる。ただ、そういった小さいポイントは大型バスが占拠する傾向が強く、1カ所に1、2個程度しかネストはできないように思う。なお、ここのコンタクトポイントへ入る個体数は少なく、プレッシャーに弱いので、先行者がいれば避けるか、時間をおいてから入る方が良いだろう。 コンタクトポイント例▼スポーニングフラットを控えたブレイクが絡むリップラップ ▼ディープ隣接ウィードアウトサイド ▼ブレイク上のオダ、捨て網 ▼シャローフラット、インレットを控えたワンドのマウス部 ▼水中島 ▼溶岩帯の尾根及びハンプ ●水温及びワカサギとスポーンバスの関係について バスがコンタクトポイントを意識するのは“ワカサギ”が関係していると考えている(河口湖の場合。※編集者注:中四国エリアでは他のベイト)。今までの経験としては表層水温10℃になるとミドル〜シャローにワカサギが上がり始める。これはディープの水が10℃以下であり、表層水温がディープに比べ高くなり、住みやすい環境となるためだろう。もちろんバスにも高水温は関係する。このワカサギを追ってさしてくるバスも多い。このさしたタイミングでバスもコンタクトポイント及びセミコンタクトポイントへ上がってきているのだと思われる。シャローに上がったバスはゆっくりと下がり、シャローの環境にさほど差のないミドルレンジに落ち着くと考えられる。 ●コンタクトポイントへ入る前のバスの状態を考える 冬の間は低水温という事もあり、低活性であまり捕食していなかったため体力の蓄えが貧しい。そこで水通しの良いテーブル状スポットなどにステイする「ワカサギ」を捕食したり、岬の生き残ったウィードに付く「甲殻類」、「シラウオ(ウナギの稚魚?)」をある程度捕食してからコンタクトポイントへ入る傾向がある。私はこの場所をセミコンタクトポイントと呼んでいるのだが、今までの経験上、こういった6m〜8mエリアで釣れてくるバスは少し痩せぎみでおなかに泥や水生昆虫がついているケースが非常に多い。おそらく低水温期にボトムで動かず越冬していた個体だろう。 こういった固体は捕食意欲はあるが動きが遅いためゲーリーやバークレーのようなソルトイン及びフォーミュラーワームを使用してフォーリングを意識した釣りの実績が高い。ダウンショット、ジグヘッドリグ、最近流行している”ARリグ”でスローに誘えば簡単にバイトしてくる。ソルトインワームやフォーミュラーワームを選択するのは吸引力が弱く、ついばむようなバスのバイトに対してフックポイントまで送り込むためだ。 ただ、バス自体が水温、気温、天候に左右されやすく天候が悪くなったり、ウィンディーサイドになってしまったりすれば、たちまちコンタクトポイントから離れミドルレンジへ下がってしまうので見極めが大切。 ●バスがコンタクトポイントに入ってから 下図コンタクトポイント詳細図を参照して頂きたい。ディープ及びセミコンタクトポイントからコンタクトポイントへ入った個体は、シャロー(スポーニングエリア)へ入る準備をした段階なので水温、気圧、風などのファクターに敏感になっており、ひとたび悪条件となればミドルレンジ及びセミコンタクトポイントへ下がってしまうように思う。ただ、好条件日が続けば縦ストラクチャーへ移動して、ひとたび悪天候になれば今度は縦に下がり、好条件になればサスペンドしてスポーニングエリアへ入るタイミングを待つという行動を繰り返す。この段階では捕食活動は頻繁に行っており釣りやすい状態でもある。一般的にプリスポーンと呼ばれるのはこの段階。特にメスはこの時点では妊婦なので卵に栄養を供給するための捕食活動を頻繁に行う。まだ体力は回復しきっていないので捕食は短時間単発のように思う。 また、「プリにはシャッディングやミノーイングで止めて食わす」と言った言葉をよく耳にするのもバスがサスペンドした状態だからだろう。なお、コンタクトポイントに入った個体はよほどのことがない限りディープへ下がることはないが、50cm以上のデカイ個体については年の功なのか、下がる・上がるという行動が見られ、さらに人的プレッシャーが掛かるといなくなったり、別のコンタクトポイントへ移動したりしているように感じる。私はこの行動について、大型の個体に限ってなので浮き袋の強さに要因があると考えている。 ![]() ●大潮との関係 一般的にスポーニングは”大潮”に行われるというが経験上事実のように思う。大潮は旧暦の暦では1日と15日前後で、月と地球と太陽が一直線に並んだ時に最も大きな力が働くため、引力が強くなり、この時にバスがさすといわれている。つまりプリスポーンへ移行する時期として3月15日前後〜4月1日前後がもっともセミコンタクトポイント及びコンタクトポイントへ入る可能性が高いと考えられる。余談だが、神様ラリーニクソン曰く「大潮の時は夜に捕食する」そうだ。ただし、経験上今年のように寒暖の差があまりないような年は、ダラダラとスポーニングが続く傾向にある。暖冬だった一昨年の河口湖においては4月中旬〜7月初旬までスポーニングが続いた。寒暖の差があまりないとスポーニングエリアへ入るタイミングを逸するようだ。 ●この時期のタックルシステム 低水温により活性が低く体力に貧しい状況なので吸引する力が弱く、トラウトのようについばむような捕食をする。その微かなバイトをフックアップへ持ち込むためのタックルシステムが必要となる。▼ロッド <ベイトタックル> グラスロッドのようにオートマチックに掛ける竿よりも高感度でレギュラーファーストのチューブラーブランクスロッドで強引に掛けるタックルシステムが良い。また、リアクション狙いとしてトゥイッチやジャークを多用する可能性が高いので6.0ftクラスが使いやすいだろう。 ・スミス:ザ・ストラテジーツアラー STC-60FML、ザ・ストラテジーメインクラス SC-60FMなど <スピニングタックル> フィネス系ライトリグに関してはついばむというよりも押さえ込むようなバイトが多く、カーボンソリッドやソリッドティップモデルが良い。 ・スミス:ザ・ストラテジーツアラー STS-59DS/S、ザ・ストラテジーツアラー STS-510DS/FSなど シャッド、ミノーにはベイトロッド同様オートマチックに掛ける竿よりも高感度で繊細なティップを持つレギュラーファーストのチューブラーブランクスロッドで強引に掛けるタックルシステムが良い。 ・スミス:ザ・ストラテジーツアラー STS-60LR、ザ・ストラテジーメインクラス SS-60LRなど ▼ラインについて <スピニングタックル> ワーム系は河口湖の場合フロロカーボン3lb、シャッド、ミノーは高感度ナイロンライン5lbを基本としている。1スポットに留まっている固体を狙うので、無駄に太いラインでの人的プレッシャーを軽減するのが狙い。ただ、あまりにも細すぎるラインはブレイクの原因となるので環境、バスへの無駄なダメージを避けるために注意してもらいたい。 ▼ラインシステム 風が強い日にシャッド・ミノーを使用する場合、ナイロンだとラインが風に流されてしまいルアーが浮いてしまうといった経験は誰にでもあるだろう。おすすめは「ナイロン+高比重フロロ」のラインシステム。リーダーの長さは任意で良いと思うが比重が高いフロロカーボンが水中にナイロンラインを引き込んでくれるので糸フケが軽減できる。また、デュエルのX-TEXなどの新素材フロロナイロンは比重が高く使い易い。 ・サンライン マシンガンキャスト5lb+スーパーFCスナイパー5lb ・デュエル X-TEXコブラ5lb(フロロナイロン)など ▼ルアーについて ワーム/ダウンショット系 → スミス: カバークローラー・イモグラブなど ARリグ・ジグヘッド系 → バークレー: パワーホッグなど シャッド・ミノー・クランク/ スミス: リワインダー・ディプシードゥー・リバート・パニッシュ・DDパニッシュなど ラッキークラフト: ベビーシャッド・ステイシーなど <ベイトタックル> シャッド、ミノー、クランクが中心となるので河口湖の場合フロロカーボン8lb、高感度ナイロンライン12lbを基本としている。こちらも同様に1スポットに留まっている固体を狙うので無駄に太いラインでの人的プレッシャーを軽減したい。ただ、あまりにも無駄に細すぎるラインはストラクチャーをタイトに狙うため、ブレイクの原因となるので環境、バスへの無駄なダメージを避けるためにも注意してもらいたい。 ・サンライン マシンガンキャスト12lb・スーパーFCスナイパー8lb ・デュエル X-TEXコブラ12lb(フロロナイロン)など ●バスがコンタクトポイントに入ってから これからのシーズンはプリスポーンビックママを狙ってキャッチできるので、上記内容を参考にガンガン釣行してほしい。2キロ〜4キロなんてバスもこのシーズンにキャッチされる確率が高いし、知識・経験がモノを言う! スポット探しやバス探しはバスフィッシングの醍醐味だし、釣果に個人差が大きく生じるので、アーリースプリングは私が大好きなシーズンだ。各地でプリスポーンに突入すればバスのハイシーズン突入となり、デカバスにも人的プレッシャーがどんどん掛ってくる。今が皆さんの自己記録を上回るようなデカバスをキャッチできる確率が高いだろう。ANGLER’S WEB SITE FISH!をご覧の皆さんにも日本記録が釣れてしまうかもしれない!? ![]() |
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