●CDMR710NS/コンセプト

 『探知能力』 これが、CDMR710NSの概念であり、Mリグ専用RODとしての核となる部分である。それに加えて、こだわるべき部分がもう一つ存在する。それが 『絶対的な飛距離』 である。これらの両立のために1&H設計にこだわり、手元に伝わる 『感度』 を確保。チヌのショートバイトに対してややソフトなティップの存在が 『掛ける』 というコンセプトを混在させ、より攻撃的なRODとなっている。
 これらのコンセプトはチヌの生息域に対して効果的なウェーディングが期待できないアングラーへの 『感覚』 を与えるものである。これらにこだわり抜いた成形プロセスは高い感度、強度、反発、トルクを与え、8fに迫りながらも長さを感じさせない超繊細な操作感が加味されている。『飛距離と感度の絶対確保』がMリグ難侵領域へのアプローチと沖に広がる聖域へのアプローチを可能にしてくれるROD。
 それが 『CDMR710NS』 である。

●使用感

◇バランス感

 持った瞬間にロッドの張りがすぐさま伝わる。一瞬硬すぎるのでは? という感覚が走るが、ボトム障害回避能力を考慮すれば妥当なものと言える。しかしこれは実際にフィールドで使用しなければ細かくは伝えきれないのが残念な部分である。また800g以上の負荷が発生した場合には、全体的にベンドし始めトルクフルに走る良型チヌ・キビレに対し適度な柔軟さとラフファイトを微妙なところでバランスがとられている印象をもつことができる。

◇キャストフィール

 とにかく振り抜け感が非常に良く、竿ぶれも全くない。CD(Mリグ仕様)のウェイトが乗せやすく専用設計ということがうかがえる。こだわり抜いたガイドコンセプトが放出ラインに適度な収束を与え、ルアーの飛距離を伸びやすくさせている。実際、軽い力で驚くほど良く飛ぶという感覚が得られるはず。元来キャストがうまくない私が掲げた命題を見事にクリアしてくれている。

◇感度とアプローチ

 ボトム探知能力は飛距離に加えて、もう一つの命題。Mリグを遂行する上で地形的要素が限定されるのは否めない。しかし、ウェーディング不可エリアが多い以上、ロッド伝達情報が全てを握っていると言っても過言ではない。こういったエリアにおいてMリグから伝わるノック感が情報源であり、それをロスすることなく手元に伝えることは非常に重要だ。
 実際の感覚としては良質のノック感というのはコツコツコツコツとい定期的なものがある程度の硬さを約束された底質であり、なだらかなアップヒルを描いていることが多い。またノック感が消えるのはボトムの底質変化・地形変化を示す。継続的にノック感がないのはヘドロ軟質系底質であり、断続的に失われる場合はエグれやスリット、軟質系底質の混在であることがうかがえる。これらの得たいロッドインフォメーションを見事に具現化しているのだ。
 聖域がないと思い込んでいるのはもったいない。チヌは想像以上に多く、ルアーターゲットとして成立する魚種である。ただ、Mリグをはじめとする対ボトムルアーを駆使する上で、ボトムの掌握は効率よく魚とコンタクトするための前座でありながら、全てであると言っていい。ただ残念ながらMリグだけで全てができるということはない。専用設計をうたいながらも、悪条件下におけるチヌゲームを構築するアングラーの創意工夫が活きる自由度を持たせた設計が実は隠されている。

◇ファイト

 アタリは鮮明に伝わる。それはボトムに転がる硬質物とは明らかに違うと判断できる感度が得られる。そしてアタリからのフッキングに至るまでの動作がスムーズに行える。ただし、反発力のやや強いロッドであるがゆえの聞きにいくといったスイープフッキングにいたる動作に若干の弱さがある。だが、これは悪条件下におけるMリグ構築のための専用設計であり、チヌの弱い吸い込みに対応させたものではない。コンセプトは前述の通り、「掛けるにあり、魚影の薄弱なエリアでの最善策である。
 魚が掛かれば、魚の躍動感が余すことなく手元に伝わり至高のひとときを過ごすことができる。これは曲がりの支点がやや上方向にあるため。そのため、ベンドの具合とは裏腹にずっしりとした重みを感じることができるだろう。ファイト時の負担になるのでは? と思うが、そこは技術の妙とでも言うか、適度な負担を楽しみに変えるベンド設計が構築できた事は副産物的要素でありながら思いもよらない結果が加味されたカタチだ。決してしんどい、辛いわけではない(笑)。

◇その他

 ボトムに対してある程度の自由度・応用範囲を持たせた結果、バーサタイルという言葉がついてきた。このロッドを使用してもらうことができれば、 「あっ、これ○○にいいかも!? なんて思うアングラーがおられるかもしれない。実は私は山陰メバルのヘビーカバーゲームに多用している。それに初秋のアオリイカに関しても申し分ない実績が得られた。と副産物的要素がかなり詰まったロッドなのだ。

 流入河川の水量に乏しい、また荒れた地形の多いエリアでチヌを楽しむアングラーには是非とも使用していただきたい。こういった場所でMリグを行うアングラー方はROD選びに大変苦慮されると思う。実際に使ってみないと・・・と言う部分は凄くよくわかる。だからもし釣り場で私を見かけることがあれば遠慮なく声をかけていただきたい。そして是非このRODで試投していただきたいと思っています。


●CDMR710NS 〜丹羽スペシャル〜 / ラパラ・ジャパン

■絶対的チヌ探知能力



「チヌの聖地広島」。これは基本的に太田川水系をメインにした広島市内のことを表している。だが、丹羽喜嗣のフィールドは広島東部であり、チヌの魚影は比べ物にならない程薄い。そこで必要になるのが「絶対的探知能力」である。8ftに迫るこの1ピースロッドは、絶対的な飛距離と感度を両立させると同時に、長さを感じさせない超繊細な操作感と沖のピンポイントでチヌを「掛ける」攻撃性を孕んでいる。聖地広島のシーンを最も近くで感じる「地方」でMリグを実践してきた丹羽だからこそなし得たCDMR710NSが日本全土を揺るがす。

【仕様】

●Length(ft):7'10''  Pieces:デタッチャブルハンドルによる1ピース仕様
●Blank color:ブラック  Line:チタニウムブレード0.2 〜0.6号  
●Lure:CD5 - CD7(5g - 18g)
●Grip:ストレートEVA  Gide:チタンフレームSIC  etc.:フックキーパー付き

 

絶対的な飛距離と感度を確保。チヌのショートバイトに対してややソフトなティップの存在が「掛ける」を実現

 

ブラックのブランクに刻まれたシルバーのラパラの刻印

 

ALLチタンフレームガイド搭載。細めのPEラインの使用を前提としトップにMNST、ベリーにかけてはLDBSGを採用

 
 

干潟エリアではボトムを正確に感知

 
 

Mリグに絶大な効果を発揮するだけでなく、他魚種にもマッチング

 
 

デタッチャブルハンドルによる1ピース仕様。長さを感じさせない感度と操作性を実現

 
 

フッキングは良好!

 
 

きっと好釣果をもたらせてくれるはず

 

■プロフィール/丹羽 喜嗣(にわ よしつぐ)
尾道は向島、四方八方を海に囲まれたホームフィールドを生かし、四季の釣りをメインとした多魚種と常に渡り合うしまなみアングラー。2005年志波州庵OSD第5戦4位入賞。全6戦の内、5位以内の入賞は1回だけながら、努力と情熱を怠ることの無い挑戦で個人戦3位入賞に輝く。このチャレンジスピリットは今回の丹羽スペシャルロッドに最大限に発揮。

Weblog:Recollection ☆ Fishing History

file:///C:/Documents and Settings/Yoshiaki Ihara/デスクトップ/ANGLER'S WEB SITE/html/FISH!.gif
Copyright (C) 2007 OFFICE GENCO. All Rights Reserved.