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《復習! ARリグ》 いよいよ本格クロダイシーズンを迎える寸前。もう一度、厳冬期から爆発的に釣れ続けているARリグのおさらいをしておこうと思う。クロダイやキビレを釣っていると、人工であろうが、自然であろうが、攻めづらい障害物周り、つまりベイトの豊富な場所により多く生息していることを強く感じる。通常であれば簡単に根掛かってしまう、または思わぬ障害物に引っかかってしまうことのあるボトムの釣りだが、それを可能にしたのがARリグの存在。ジグヘッドにソフトリップを被せたARジグは、通常のプラグとは違い、リップを上向きにセットして使用するもの(初期設定通り)。この構造によりARジグは、ラウンドタイプのジグヘッドでは難しかった動作を可能にしているのだ。 1. ボトムノック 厳冬期のクロダイ低活性時に感じられたが、これはないよりあった方がいい。ただし、ボトムが堅く荒ければ不要。軟らかくフラットであれば必要といった感じだが、水深や流れ、ボトムの荒さによって必要なノック強度は変わってくる。適度なノック感を得るには、「気持ちいい」と感じるウエイトに替えて調整してみるといだろう(私は3g、5.5g、8gをメインで使用している)。 2. スナッグレス効果(根掛り回避効果)の高さ カキ殻やの敷石の小さな穴にリグ全体が入ってしまえば根掛かってしまうが、ソフトリップによる根掛かり回避効果はチヌ専用リグ中、No.1だ。障害物の奥の奥や、ヘビーカバーギリギリを簡単に攻められるパフォーマンスをみせてくれるだろう。 3. 小さなロールアクションをしながらのフォール クロダイやキビレは着水と同時にその存在を意識し追尾を開始する。そのフォール姿勢やスピードとその時の活性によって異なるが、着底後すぐにバイトしてくるケースが多い。これはトップ同様、「追い詰める」をキーワードとした捕食本能だともいえるが、フリーフォールではスパイラル。テンションフォールではヨタヨタと揺れながら落ちていく。これが比較的流れのある場所で活きてくるようだ。 4. 中層ウォブンロールアクション 岩などの突っかかりを外した瞬間やピックアップ時に中層を回遊しているチヌに対し効果が高い。これはアグレッシブなキビレに特に有効なアクションだ。中層のみを引けばシーバスも食ってくるし、ボトムでも外道程度は簡単に釣れるだろう。 5. 水押しの強さと柔らかさ柔らかさ 上面のリップで水を押し、下面数ミリのリップでボトムノック。そしてソフトリップであるが故のヌメリ感あるウッディーな艶かしさ。これで、ボトムを引き続ける「攻めの釣り」と流れに漂わせ止めて待つ「待ちの釣り」の両者が可能となるのだ。 6.シルエットのマジック シルエットの大きさ(容積)が大きければMリグの噛み痕からも、一度弱らせてから捕食しようとする傾向が強いのではと感じている。ホッグ系(ザリガニ・シャコ系)でも多くの釣果を得ているが、大きめの波動(プラグよりは小さい)に相反した小さなシルエットであるサンドクラブフリー1インチを使用し、一発で捕食させようという考え方が見事にはまっている。 7.ミラクルフッキング 4月初旬に友人である所氏に教えてもらったアシストフック。ARリグにダブルフックをトレーラーにし、シモリ玉で固定するといった方法だ。バイト数は1〜2割減る感じで根掛かり回避率も低下はするが、これによりフッキング率が5割以上UPした。これはシングルフックがトリプルフックになるから当然のことだが、私自身その発想は浮かばなかった。比較的根掛かりの少ない場所で、絶大な効果を得ている。バイト数の多いARリグの釣りであるがゆえに、フッキングに難を抱いている方は試してみるといいだろう。フッキングに自信のある方、あるいは口の外に掛かるファールフッキング等の苦手な方は、既存のARジグで今まで通り、口の横に掛けられるようにテクニックを磨いていただきたい。 《クロダイ&キビレを取り巻く現状》 ●チヌタグ&リリースによる再補 現在広島大学で進めているクロダイとキビレのタグ&リリースで初のアングラーによるキャッチがあった。5月2日(大潮)に太田川放水路右岸でリリースされたキビレ(タグNo.1329)が、5月24日(小潮)に同太田川放水路右岸で再補。これは運良く私のARリグでの釣果だったが、これによりリリースされたキビレが元気だったことがわかった。1カ月弱と日数は短いものの、回遊性が強いと考えられていたキビレでさえも、移動距離が少ないという可能性が膨らんできた。さっそく広島大学の海野先生へ報告したが、初のアングラーによる生の情報であること、再リリースに成功したことで、さらに貴重なデータをえる可能性が増えたことで大変喜んで頂けた。 ●海水温上昇とキビレの増加 魚との関係において切っても切り離せない状況である地球温暖化。ここ広島湾でも大きく影響がみられている。広島市内に5年程前から増えているサンマが大量に迷い込んだり、トビウオやホウボウが入ってきたり、ナルトビエイにおさまらず、さらに毒性の強いアカエイまで増殖してきている。クロダイ・キビレに関しても年々著しい変化がみられ、キビレの生活圏が広がってきているようだ。岩国では十割近い確率で釣れていたクロダイだが、それも崩れ、ポイントによってはキビレ率も3割近くになっているし、広島の京橋川・元安川でも河口のみならず、釣れることが増えてきている。元来キビレの多い瀬野川は、スレ、または他河川への分散化がみられる気がする。クロダイ・キビレの共存している太田川放水路、天満川、本川もクロダイが産卵から帰ってきていない現状がありつつも、アングラーの増加からくるクロダイの全体的なスレも感る。縄張り意識を持ちやすいとされるクロダイだが、キビレに占領されているような気さえ感じ初はじめている。 ●今後の展開 昨年は4月下旬から大型が減少し、早くは5月下旬にアフターの個体も見られたが、今年も河川内で乗っ込みを体感できたのは3月中旬。そのため、産卵後の戻りも早いかと思われたが、未だ弱々しいクロダイの群れには遭遇できていない。6月に入り徐々に北上の声も聞こえてきたので、次の潮からは期待が持てそうだ。しかしながら、もうしばらくは、ファイターであるキビレに付き合ってもらうポイント選択をした方が、引きを味わう面でも得策だと思う。●チヌ専用ロッド完成間近 手返しとアングラーのモチベーションも含め、最もチヌが多く生息し、狙いやすい水深は1〜5m。そこでのボトムベイトと判断したチヌが違和感なく咥えて持って逃げてくれる限界ウエイトは3.5g〜8g。それに流速と風が加わってくるわけだから、スローなボトムの釣りで、かつチヌの小さなファーストバイトを取ろうとすると、そこから起きるラインスラッグがメリットでありデメリットになるわけだ。つまりバイトを得ようとするアングラーとリグとの距離が非常に重要なポイントとなる。 またARリグは強いノックをさせないことで、ハードボトムの攻略や低活性のチヌ攻略に役だっている。以上のことからノックを感じにくいロッドでは、地形や地質を把握する必要のあるボトムゲームでのチヌ攻略は難しくなるわけである。 そこで必要となるのが専用ロッド。山陽エリアをはじめ、日本海に至るまで考えられる様々なシュチエーションでテストを繰り返し、ようやく完成間近になった。イチ早くスペックを公開するので、リリースまで心待ちにしていただきたい。 《ARリグ専用ロッド》 ●その名も、DANCING BREAM! ![]() ★DANCING BREAM 78柔 jyuu レギュラーファースト オープンエリアから散在するゴロタ廻りで、泥質の突っ掛かりや根掛りを回避するティップの張りを持ちながら、『確実に獲る』を念頭に置き、余裕を持ってフッキングできるようベイリーにしている。無駄にチヌを怒らせない『曲げて獲る』を考慮したアングラー側に主導権を持たせた設計。オープンエリア、係留船廻り、浅場(2m前後)、近距離戦、緩流、微風、つまりラインスラッグ(糸フケ)が出にくい状況で最高のパフォーマンスを見せてくれる。ロッドバランス性能も高く、非力な方でも長時間振り続けることが可能だ。ビギナーの方からエキスパートの方まで満足できるロッドに仕上がっている。のされるのではなく、交わしていけるファイトを体感していただきたい。 ★DANCING BREAM 78剛 gou ファースト 原人ロッドである。飛距離と感度の融合。縦ストの奥やヘビーカバーでヒットさせたチヌを強引に取り込むパワー系ロッド。超高感度で岩の一つ一つを舐めて、感じ攻めることが容易にできる。ロッドを立て気味で操作する場面が多いため、重心はバランスの良い『柔』より気持ち後方に下げている。また、強風や激流下ではファーストバイトを得にくく、いきなり「クンッ、クンッッ」とロッドを持っていかれ、フッキングに至らない場合や、バイトがあるにも関らずそれに気づかない場面が必ずでくるはず。それらに対応するため、F1クラスの張りと感度が必要だった。ファイト感は『柔』とは反対で、電気的なファイトを好むアングラーにおすすめだ。 ![]() |
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