●ルアーのコンセプト&特徴

 先月、ZipBaitsから黒鯛専用「ボトム」、ルアーが出た。その名はザブラ・シーブリーム! 他のメーカーから出ているクロダイ用ルアーと比べ、ZipBaits独自の工夫が数多く詰め込まれている。今回は釣行の中でのルアーの感想を踏まえて、ルアーの紹介をしたいと思う。

【サイズ&カラー】

 ルアーのサイズは50mmと、やや小さめのルアー。釣行の中で多くの方が経験したことがあると思いうが、サイズの小さいルアーだけにチヌやキビレがよく反応する。そのような時にベストなのが、このサイズだと思う。逆にサイズの大きな時に分がある時は…? 心配はいらない。なぜなら、ルアーのアクションから出る波動が、サイズ以上のアピールをしてくれるからだ。
 カラーはクリアー系からアピール系と、フィールドの状況に対応できるようにセレクトされている。フック&サイズは、カルティバフックのSD-36・#4が標準装備で取り付。

【ウエイト】

 ルアーウェイトは9.5g、うちシンカーウェイトが3.5g。おそらく、釣行のメインがオカッパリやウェーディングでの釣りになることを考えると必要なのが、やはり飛距離。この9.5gというウエイトでも、シーブリームは十分な飛距離を出してくれるので、いろいろな角度や距離を変えながら、バイトを拾うことが可能なのだ。
 今回はプロトタイプの4.5gのシンカーもテストしてみた(今後発売予定)。4.5gのシンカーは、水深の深いポイントなどで、ルアーが流されてボトムの位置がずれてしまうなどの時に威力を発揮! 確実に狙ったボトムをノックしてくれるはずだ。

【ウエイトの取り付け】

 今、ショップに出回っているクロダイ専用ルアーのほとんどが、ルアーのボディにウエイトを固定する方法だが、ここでシーブリームの真価が垣間見れる。それは、ウエイトの取り付け方を、「ハンガーロック方式」にしているということだ。簡単にいうと、ウエイトをルアーのボディに固定するのではなく、ルースに引っ掛ける用にセットるというもの。これによってボディとウエイトが、分離移動することによって泳ぎだしが早くなり、ボトムの起伏に対しても、ルアーの姿勢の変化があまり乱れないので、ターゲットに無駄なプレッシャーを掛けずに、フッキングまで持ち込ませることができるのだ。
 また潮位の変化や、流れの強さなどでボトムが上手く取れなくなった時に、ワンタッチでウエイトの交換が可能なため、ウエイトの交換で時間を掛けることがなくなるというメリットも。

【フックの取り付け位置1】

 またシーブリームの特徴として挙げらるのが、フックの取り付け位置とセット方法だ。ボディ上部のフック位置でセットする時は、二つの方法がある。それがフックをボディに取り付けられている、プレートに挟み固定して使用する方法と、プレートに挟まなくフリーにさせる方法だ。
 初心者でも上級者でも、「今のバイトかな?」と言う時は、ルアーのボディに歯形が残っているかなどで判断すると思う。しかし、シーブリームでは違う感触が得られるのでわかりやすい。
 これは私が釣行の中で思ったことだが、私はフックをプレートに挟んでポイントを狙っている。なぜかというと、キャストの時に、フックがプレートから外れることがほとんどないからだ。ロッドに伝わりにくい小さなバイトでも、ルアーにチヌが接触した瞬間、フックに触れて外れるため、私はそれをバイトの目安にしている。やる気のあるチヌやキビレがいる時は、プレートにフックを固定して使用してみるといいだろう。

【フックの取り付け位置2】

 フック位置1でバイトがあるのだが、フッキングまで持ち込ませられない時などは、フックの位置を上部と比べ、さらに後方へ下げてあるポイントでセットすることにより、フッキング率が向上する。

 以上、簡単にシーブリームを紹介してみたが、これからチヌ&キビレの釣行の時には、ぜひタックルボックスの中に、シーブリームを準備させ、「ボトム」をノックしてもらいたい。きっと、チヌからの返事があることだろう。



●実釣の感想と注意ポイント

【ポイントの選択】 このクロダイゲーム、ボトムゲームをする時に重要なのが、ルアーがボトムを引くことができるかどうかだ。また、ルアーが引けるだけでなくボトムに着低したあと、ルアーがボトムを切ることなく引けることがとても重要だ。シーブリームはボトムをすばやく取り、確実にボトムをノックする。
今年は雨の量が少なく、まだ河川の中にアオサなどが残っているため、私は干潟のできる河川河口でやっている。

【ボトムの地質】 ポイントによっては、地質が硬い場所、軟らかい場所があるので、リトリーブする際にルアーのリップがボトムに埋まるようなポイントは避けたほうがいいだろう。

【キャスト&リトリーブ】 私がキャスト時に注意している点は、同じ方向ばかり投げないようにすることだ。最初にキャストをはじめた場所から扇状にキャストし反応がない時は、4〜5m移動して再び扇状にキャストする。そうすることによって、ルアーを引くラインが変わるため、釣果を出すことができる。
 リトリーブスピードだが、これはできるだけスローに引くこと。特にチヌやキビレの反応が渋い時には、デッドスローでリトリーブしたほうがいいだろう。

【アワセ】 チヌはルアーを追いかけながらバイトしてくる。私の場合、シーブリームのフックをフリーにしている時のアワセ方は、「チヌが乗ったな!」でフッキングをしている。しかし、フックをボディに固定する時は、「チヌの小さなバイト!」でのフッキングをしている。いわゆる攻めのフッキングだ! とはいっても、かなりのフッキング率なので、みなさんも試してみるといいだろう。

【潮位】 私が狙う潮位は、主に込み潮、下げ潮でも、潮位が300cmを切るぐらいからにしている。なぜなら、潮位が高いとバイトの数が少ないからである。

 以上、私が釣りをしているシチュエーションに合わせてのアドバイスを書いてみた。。釣行の際の参考にしていただければ幸いである。



●C-BREAM(シーブリーム)/ジップベイツ



クロダイのボトムゲームのために開発されたシーブリーム。ウエイトをハンガーロック方式(PAT.P)で留めることにより、ボディは分離稼動。不安定になりがちなスイム姿勢を安定させる効果を生み、フックアップ率を格段に向上させます。同時に、ウエイトが障害物にあたる際に発生する振動が、ボディに伝わることによってリップのみでは演出できないアクションを生み出しバイトへと導きます。

■テールフックのセッティングは3通り

ボディ後方には、フックをホールドさせるための金属プレートを装着。ボトム攻略で使用する際に、状況に応じセッティングを変更できます。ターゲットの活性が高く、確実に背中を食んでくるような時は、金属プレートにフックを挟みロックさせて使用します。また、食い込みが浅いと感じる時にはロックさせずにフリーで使うことによって、クロダイなどの口にフックが吸い込まれやすくなります。また、中層を泳がせクロダイやキビレのみならず、セイゴ・フッコなどを狙いたい時には金属プレートの腹部側に設けられたポイントにフックをセット。狙いたいレンジによっては、シンカーを外してもご使用いただけるバランスです

■ハンガーロックシステムの採用で、ウエイトの微調整がワンタッチで可能

リップ裏に設けられたオープンアイ形状の金具によって、ワンタッチでウエイトの脱着を可能にしたハンガーロックシステム。水深や、風の強さによって簡単にウエイトの調整をしていただくことが可能です。尚、出荷時には汎用性の高い3.5gのオリジナルタングステンウエイトを標準装備しております。

 

C-BREAMの登場で、ますますおもしろくなってきたクロダイ&キビレゲーム!

 

ワタリガニボディでアピール

3.5gのシンカー(右)とプロトタイプの4.5g

ハンガーロック方式ウエイト取り外し時(右)と取り付け時(左)

フックの取り付け位置は好みに応じて



上部のフリーセット(上)、上部のプレート固定セット(中央)、ボディ最後尾でのセット(下)

実力はこの通り!

ガッチリとフッキング

小粒なボディでクロダイ&キビレを魅了する

■プロフィール/神村達矢
GENCO契約ジップベイツモニター
志波洲庵OSD.2005.第1戦、2006、第3戦で個人優勝を果たす。一年を通してランカーを常に追い求め、シーバスを叩き出すアングラー
Weblog:CAST & BITE

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