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●はじめに 私たちが狙っている魚は海にいる。そして海より広い空が、このところ更に広さを増す季節となった。ターゲットの豊富さとアングラーの多さから、海の狭さを感じるようになる時期でもある。しかしながらその空よりも広いモノがある。今回は今月スミスから発売となったクロダイ専用ロッド、ダンシングブリームのインプレッションをしたい。 現在ルアーで釣るクロダイ(チヌ)ゲームは全国に認知され、プラッキングからワームまで様々なリグの開発もされてきた。しかしながら広く目を向けると、一部のコアアングラーを除けば「ルアーでクロダイが釣れる」ということを知っていただけた状況に過ぎないのでは? まだまだ「こんな場所にチヌがいるの?」「チヌはいるけど釣れないよ!」なんて言っている方も少なくないはず。 そこで、ダンシングブリーム、クロダイ専用ロッドがなぜ必要で、どこがどう違うのかをわかりやすく解説していきたい。 ●恵まれたフィールドで開発 私のホームグラウンドである瀬戸内は、チヌの漁獲高にも恵まれているだけでなく、各季節の中で干潟、サーフ、磯場のステージにおける、緩流から激流の浅場から深場まで、様々なチュチエーションで実釣することができる。つまり全国に通用する汎用性高いロッドづくりから、シュチエーションに合わせたピン狙いに絞ったロッド作りまで可能な恵まれたフィールドで創られたというわけである。●恵まれた人脈 ここ最近、「魚を釣るために釣りをする」のではないアングラーが増えてきた気がする。鶏が先か卵が先かの話しになってしまうが、爆釣だけが釣りの楽しみではなく、「なぜ」や「もしかして」を考えながら、「感動」を求めるアングラーが増えてきた。釣り自体のスキルもあがり、まだまだ上辺だけしか理解されていないクロダイの生態を知る上で、心強い人脈があり釣果も上がってきている。その知識がダンシングブリームに詰まっているのだ。●開発秘話 ボトム(底)の釣り=ストレス(根掛かり)と感じる方は多いだろう。私自身根掛かりは人一倍嫌いな方で、根掛かりをしてしまった時点で釣りをやめてしまう日すらあるほどだ。しかしながら、根の荒い(堅い)場所に潜むクロダイが多いことも知られている。だからこそ根掛かりしにくいリグに魅力を感じているし、根掛かりを回避しやすいロッド開発に取り組んだ。そのことで、「超高感度」という武器を手にし、底の地質が堅い、軟らかいはもちろんのこと、砂地なのか泥なのかだけでなく、一定スキルの持ち主であれば、感じにくいウィードの形状や、落ち込みまで察知できるように工夫した。また、根掛かりするまでに、根やロープを感じ、外す動作へ移行できることで、ストレスなく根の荒いカバーでも攻略することが可能となった。 ![]() 必要なこと。それは、違和感なく気づかせ、食わせること。係留船廻りのカバー&ストラクチャーであれば飛距離は必要ないが、オープンエリアでバイトを誘発するには必要だ。 難しいことに、ジグヘッドだろうがテキサスリグだろうが、重すぎるとチヌに違和感を与えてしまいバイトしてこないことがわかっている。「より軽く」が好ましいが、チヌにリグを気づかせる必要もある。そのバランスは経験値から導き出すしかなかった。ステージの異なる多くの場所と時間をかけ、数多くのチヌを釣り上げてきた結果、5g前後を中心に3〜10gまでが使用範囲の広いウエイト。また、軽ければなおいいが、プレッシャーの高いチヌを相手することにもなる。結果、ラインの特性を活かし、リグの操作性を考慮したロッド作りに充填をおいたわけである。 ●(根魚+アオリ)÷2×0.7 同じ底を釣るという魚種には根魚がいる。現在、アイナメやソイといった根魚を対象とした専用ロッドは5〜12LBのフロロカーボンを軸としたロッドが主流である。つまり1.2号〜3号のライン専用となるため、チヌには向かない。チヌルアーで必要なラインはPE6〜8LB(1.5号から2号)である。そしてもう一つ。アオリイカである。これはPEを専用としたロッドでチヌ釣りに必要な要素を兼ね備えているといえる。ただし、現在のエギングロッドはシャクルに重点を置いたロッドが多いため、同じボトムでも棒引きを基本とするチヌ釣りには乗せ辛さが残る。口が小さく繊細さと豪快さの両方が必要なチヌにとってイメージ的な表現ではあるが、『(根魚ロッド+秋用アオリロッド)÷2×0.7』を理想とし開発に取り組んだ。 ●DANCING BREAM 柔と剛 【ショートバイト対応】ショートバイトには2種類ある。比較的早めのリーリング時に起こる「コッ」と突進してくるようなショートバイトと「居食い(咥えたままジッとしている様子)」しているモグモグバイトだ。つまり、ダンシングブリームは、 ・柔=小型ショートバイト巻き合わせ対応型。 ・剛=大型モグモグ系(居食い)即掛け対応型。 【風・レンジ対応】 風の強さによってベストなタックルバランスは変わってくるもの。風のあるなか、ボトムがとれるギリギリのウエイトを選択する場合、ロッド感度が選択ウエイトを一段階軽い物へ導いてくれる場合がある。リグを重くするとバイトがなくなってしまう。そんなシビアな状況で釣果に大きな差が出ることも少なくない。そこで、「少しでも」の優位性を考慮した。 ・柔 無風〜微風対応 シャロー(1〜2m)対応 ・剛 微風〜強風対応 シャロー〜ミディアム(1〜5m)対応 【流れ対応】 ・柔=港湾周りや潮止まり前後の緩流のタイミング。弾かれバイトの多い状況でチヌに違和感なく食い込ませることができる。オートマチックフッキングが可能であり、一枚を楽しみながら、安心して取り込める仕上がりだ。 ・剛=干満の激しい激流下では感じ取れないバイトが非常に多いことがわかっている。これは、ロングキャストした場合横の流れによるラインスラッグ(糸フケ)によるものだが、そんな状況でもバイトを感じ。40m前後先の5.5〜8gのリグへのバイトをスイープフッキングできるアクションにしている。当然角度のつく足場の高い場所でのバイトは、電撃フッキングで対応していただきたい。 【距離対応】 ・柔=フルスイングしていくロッドではなくアキュラシー性を追求している。78と比較的長めの設定ながら、5.5g以下を狙ったスポットへキャストしやすいベリーにしてある。先だけ軟らかいロッドの特徴であるキャスト時のティップへラインが突っかかることもなく、軽くキャストしても気持ちよくチヌのいる場所まで運んでくれる。 ・剛=5.5〜8gをフルキャストで最大限に飛ばせる設定。ストリッピングガイドにはテストを繰り返した結果、あえてチタンローライダーガイド12φのハイフットを高めの位置に配置し、飛距離UPに努めた。5.5〜8gのリグとPEライン6〜8LBに設定し40トンカーボンを高い比率で注入していることで可能になるガイドセッティングといえる。ぶっ飛びを体験していただきたい。 ●今後の状況 広島市内はもうそろそろキビレの大型も戻ってくるようになった。数釣りも可能となり、夜の釣りも再び盛り上がりをみせるシーズンになる。広島東部や西部島しょ部ではクロダイの大型が釣れ続いているようだ。一方、山口東部ではイワシ着きのクロダイがデイゲームでワッショイしている。広島市内でも河口域・坂から小屋浦周辺・廿日市から大竹あたりで、サイズムラはあるがイワシの回遊が多くみられ、今年はイワシの当たり年となっている。このイワシ着きの時期から3月中旬にかけてのクロダイは、春のイガイを好んで食う時期とは違い、脂も乗ってメチャクチャうまい。夏のイメージしかお持ちではない方は、ぜひご試食あれ! 養殖のマダイよりは、はるかにうまいと断言できる。今後は昼、夜ともにチヌにとって大変なシーズンとなるだろう。 ●DANCING BREAM / スミス ![]() 【ダンシングブリーム 剛 gou DB78GO】 クロダイ専用ロッドでは群を抜く飛距離を出せる高反発・超高感度ロッドである。ゆえにバードボトムをストレスなく活大胆に攻められる設計にしている。また、ディープエリアや激流・強風下、さらには活性の低いアジ釣りのような追いのない小さなバイトからの電撃フッキングを可能にし、かつ群れを散らさないバットパワーで、次の大物を手返しよく狙うことができるハイエンド。つまり振った感じより大きく曲がる。これは超高弾性ロッド独特のなせる技である。 【ダンシングブリーム 柔 jyuu DB78JY】 接近戦におけるキャストアキュラシーとオートマチックフッキングを両立させている。小型のチヌも難なくフッキングさせ、楽しめるよう設計してある。フッキングポイントとファイトポイントを剛より近づけているため余裕をもったフッキングも可能。ティップのみの入りを押さえ、幾分ベリー部を追従させているため、ウエーディングでもランディング中キャッチ寸前のバラシはないに等しい。ガイド数も『剛』同様10個、美しいベンディングカーブを描く。 ※SMITH クロダイ専用ロッド DANCING BREAM発売中! 広島のルアー&フライショップ CATS! で購入すると、マイティーステンレスプライヤーをプレゼント! 通信販売もOK |
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