
●アイスジグ、オンシーズン!

日本全国津々浦々でF8釣法が楽しまれている今日この頃。メバル以外の季節の釣りものに対するそれぞれの操作術が確立され、まさに年中無休でいつでも何処でも誰かが海辺でツンツンしている状況だ。これだけ愛用者が増えてくるとさすがに、一度見せつけられたカラーやアクションには反応が渋くなるという現象が起きてきてくる。勝負はここから! アイスジグの効果的なローテーションと操作術を覚えておこう。
●F8バリエーション

F8は、今、魚や状況、釣り場に応じて急速に進化し続けている。簡単にまとめると、
#1.バーチカルF8
これは誰でもすぐに楽しめるキャスト不要の足下落とし込みスタイル。魚の頭上でアクションさせるコツを知っていればバイトさせやすい。
#2.キャスティングF8
バーチカルF8の発展系、キャストして同様の操作を行い広範囲を探ることが可能。メバルやカサゴ、ソイ、ハタ類など日中は隠れ家からあまり離れたがらない魚や夜間、さほど早いアクションでなくても釣れるマアジ狙いに最適。
#3.じゃか巻きF8
昼間、海底に張り付いていたり徘徊する習性を持つカマスやカンパチ等、泳ぎの速い魚に最適。ジギングのじゃか巻き同様、アイスジグを海底に沈め、着底後、即座に竿を上下に高速でしゃくり続け、リールのハンドルを巻き続ける。アイスジグは左右にジグザグダートしながら海面へと逃げまどう姿を演出する。泳ぎの早い魚に対しては、高速で逃げるベイトを演出する方がスィッチが入りやすい。応用編として、ちょい投げによる斜め上昇軌道のじゃか巻きスタイルもあり。
#4.キャスティングF8(高速版/ジグザグダートF8)
メッキや小型青物全般、泳ぎの速い魚に対してはキャストしてロッドワーク(トゥイッチやジャーク)を行うことにより水平方向での左右ジグザグダートが効く。深い場所ではW、浅い場所だとターン時にヒラを打ち、水抵抗を受けて沈みにくいWSRと使い分ける。
やや遅めにアクションさせればヒラメ、マゴチ、シーバス、クロダイも食いやすくなるので魚によって操作を変えていきたい。これをボトムパウンドさせながらアクションさせれば特に大型魚やクロダイに効果的。海底形状を観察しながら根がかり回避しつつ大物を狙ってみよう。

上記、4種の操作方法を基本にフィールドに出向けば、一年中、季節の魚とお戯れ可能。九州では、晩秋から春にかけてゲームアングラーが集中的にメバルやアジを狙い、四国では季節の釣りものに対して各メソッドを使い分けプチ釣行、エギングやシーバスゲームの時合い待ちに愛用されている。
注目すべきは、九州の春〜秋。ゲームアングラーでなく、餌釣りの人がアイスジグを併用し始めたことだ。
例えば、カマス。夕マズメの絶好の時合い前から良い場所を確保する常連さん。カマスは日中、海底の深い場所に絨毯状態で張り付き休憩している。餌のキビナゴの落とし込みで日が傾くと大型が釣れるため準備万端で待ちかまえているものの、水質がクリアな場所だと海底にいるカマスが丸見え。無駄だと判っていてもウズウズしてついついキビナゴを落とし込み、やはり釣れないと実感している。
ところが釣具店に行くと日中、カマスがアイスジグを追い回しているDVD映像が流れていてびっくり。試してみると、キビナゴにさえ反応しなかったカマスが海底から群れでアイスジグを追い上げてくる。このように、餌釣りだと時合が来るまで反応しなかった魚がアイスジグの各メソッドを使い分ければ釣れることが判ったことから、まさしく一年中、各地でアイスジグが水中を高速で泳ぎ回っている状態になってしまった。
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講習会では熱心なアングラーが聞き入ってくれた
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カマスにスイッチを入れてくれるアイスジグ
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遅めのアクションではクロダイも! |
●カラー&ローテーション

結果、「今日は反応が悪いな」という状況があちこちで見られるようになってきた。これは、自分が行く前に誰かがそこでツンツンしてしまっている証拠。さすがに、いじられた直後は同じカラーやアクションでは反応が悪い。特に、居着きタイプの魚だと四六時中頭上でアイスジグがブンブン動き回られ、ゲンナリ状態だろう。
ただし、ここからが勝負、まさに腕の見せ所だ。アイスジグはWなら2、3、5cm、WSRは3、5cm、それぞれ数色用意されている。特に、在庫の多いお店だと今年は販売されていない「レアものカラー」がまだ残っている。それらを数色揃えておき、カラーローテーションで無反応の群れのスィッチを入れてみよう。
今、現在、アイスジグの中で爆発的に売れているカラーは「CHB」といったブルーバックのクローム系とにわかに人気の「SFR」。後者は、オキアミの色みたいで餌釣りの人に大人気だ。売れ筋カラーは、確実におさえて皆が釣れている時に自分だけ持っていないと言う最悪パターンは回避したい。夜の定番は「GL」つまりグローカラー。ただし、夜間でもグローに反応が悪い場合もあるので視認性重視の「HCL」
「CG」をおさえておく。基本ベースをこれらに設定しておけば、外しパ
ターン用のカラーを選びやすい。

まずは日中、サイトフィッシングであれば操作性重視で「GFR」「JPG」「G」といった見えやすく、アピールが強いカラーが有利。スレ気味の魚に対しては、細かなアクション変化で魚の反応を見ながら対応していきたいので「自分が見える色」は必携だ。その後、定番の「CHB」、青系で周囲が釣れているかどうか見渡して釣れていたら青系にシフト。反応が悪ければ奥の手を使おう。魚が学習している色では分が悪いと判断したら「ステルス効果」を発揮するカラーへローテーション。つまり「見えにくい色」に交換だ。水中で音、煌めきで刺激するF8アクションだからこそ見えにくい色も効果絶大。それが「JPS」「CHRT」だ。
以前、巨大なプールのような水槽でメバルやカサゴを飼育観察していた時、半透明なシロウオを放り込んだら、全く問題なくメバル、カサゴが食いついてきた。入れ込んだシロウオを食い終わってもスィッチは入りっぱなし、まだまだ食べたい状態で海底から浮き上がり周囲を見渡す魚たち。どこかにいないのかとキョロキョロしている。すると、海面に浮かんで水流で流れていく気泡に猛アタック。見えにくい餌に食いが立った時は、餌かどうかを判断する前にまずアタックが本能ということだろうか。
続いて、気泡よりは、やや色が付いている半透明なエアホースに噛みついた。さすがに笑いを抑えつつ、ご褒美のシロウオを追加で与えてあげたのだが、これがクローム系のステルス効果理論につながっている。
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マアジのナイトゲームはグローカラーが定番
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サイズを選ぶには場所を徹底的に知ることが大事
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タサイトフィッシングでは明るく視認性のいいカラーを! |
個人的には、サイトフィッシング重視でアピールカラーを真っ先に表層直下で使い、動くアイスジグ、追いかける魚双方を目で見て堪能し、細かなアクション変化を入れて誘って食わせたいのだが、スレ気味なら致し方ないので最近は反応が悪ければクローム系カラーにシフトすることが多くなってきた。
魚によっては、特定色に強い反応を示す場合もある。例えばクロダイ。「G」「JPG」といった金系で実績がある。特にでかいサイズは金色に軍配が上がっている。小さいサイズが群れていれば「CHR」のような興奮色の赤混じりが強い。また、どんなカラーでも平均して釣れるメッキ。この魚も時には特定色にしか反応しない時がある。日替わりやタイミングでアピールカラー、クローム系カラー、グローカラーのいずれにしか反応しない。そのため早めのローテーションがおすすめ。あたりカラーを見つけた瞬間、連発が暫く続く。
夜のマアジ狙いの場合、夜=グローというイメージで半分正解。マアジに効果的なWSR03の「GL」で先発し、飛距離に応じてW3か5の「GL」で様子をうかがう。グローに反応する時はフォール後の1アクションで食ってくるほどだ。マアジ狙いは、灯りの下が安全だし、魚もそこそこ集まりやすい。ただ、そういう場所だとグロー効果が発揮しない場合もある。そのため、グローでないカラーも必要。グローでないアピール系(HCL、SFR、GFR、G等)とクローム系(CHR、JPS、CHRT等)を用意しておこう。
秋になると、私の夜のF8シーンを映像でご覧いただける予定なのだが、その撮影の時がまさしくこのパターン。強烈な灯りがベイトと尺マアジを集めてくれる場所で、アジを連発していたのだが、同じ色で釣り続けてもおもしろくないので、1匹釣るごとにカラーを交換して反応を探っていた。マアジのことだから一尾釣れたあと、しばらくはどこかへ泳ぎ去ってまた戻ってきたら釣れているのだろうと最初は考えていたのだが、途中でどうもおかしいと思い始めた。一夜目はグローにアタリが集中、二夜目はグロー以外にアタリが集中。日によって反応が違うことと、釣れる色だと交換後一発であたる現実にカラーローテーションの必要性を強く感じた瞬間だった。
カラーローテーションだけで、ずいぶん長くなったので、もう一つの奥の手はまた次回ご報告。同じ色を使い続けない、バラした色で誘い続けない、人と同じ色もおさえた上で外しパターンとなるカラーを数個用意していく。視認性の良いカラーで細かなアクション変化を入れていく、見えにくい色で魚を惑わせる。これだけでも、スレ気味ターゲットへの効果は出るので、ぜひぜひお試しを。
●アイスジグF8セミナー

F8セミナーは
・9/5 金曜日 18:00〜 フィッシングワールド博多駅前店
・9/27 土曜日 15:00〜 ルアーバンク(大分)
・9/28 日曜日 14:00〜 ポイント赤坂海岸店(北九州)
12月 まるきん伊万里店、FW博多駅前店で予定
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