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●スクイッドハーツを科学する!

スクイッドハーツ POWER SLIDER。読んで字のごとく、大型のエギを着底ポイントからエギを大きくダートさせることができる、スミスのパワー系エギングロッドのハイエンドモデルだ。ポイントをシェアしてしまった時や足場が悪く立位置が限られる場合、遠くへキャストできるロッドは大きなアドバンテージを得ることができる。
例題を少なめに計算して、線ではなく面で考えてみる。40mのキャストが45mになったとしよう。左右15度程度のキャストキャパシティーを想定した場合、約111uのアドバンテ−ジがロッドによってもたらされることになる。また、左右30度へキャスト可能であれば、その倍の222uと既存のロッドより広く探ることができるわけだ。実際フォローの風に乗せたらその差は10m以上になることもある。計算上ではあるが、左右15度の5m飛距離アップで約126%。10mの飛距離UPでは156%のバイトチャンスを得ることができる。しかもその領域はバージンスポットとなる。1mの差であっても馬鹿にはできないのだ。正直マックス3.5寸の某有名エギングロッドと比べてみたが、その差10mを優に超すものだった。
また、シャクリ音に拘り、軟らかいロッドでディープを攻めてもそのバリエーションに掛けてしまうことが多い。つまり単純にシャローフラットなポイントであれば50%以上ヒットチャンスを作ることが可能となるわけだ。ラインから得る恩恵も重要だと思うが、私自身今まで幾度となくその恩恵に授かってきたように思うし、自身のスキルがアップする毎に、もう少しあのブレイクを攻めることができたら! あのウィード奥へ! と思いは募るばかりだった。以前からそんな欲求を満たしてくれるロッドが出ればいのにと思っていた私は直ぐに飛びついた。ロッドのみを振った感じは正に棍棒!(笑)
硬い=飛ぶの方程式は成立しないと思っているが、POWER SLIDERは違っていた。弾丸キャストと言うべきか、ベリーの支点移動(ベリーの戻り)がすばらしく早く、遠くになればなるほど、狙ったピンポイントへエギを運んでくれた。ゆったりキャストしたい方にはおすすめできないが、ガンガン振っていくタイプのアングラーには超おすすめの一本だ。
アオリの中盤期以降、長い追い(移動距離の少ない)を見せない大型アオリをいかにして抱かすか! また、秋のディープに落ちた良型をいかに興奮させるか。POWER
SLIDERは、これに特化させたロッドコンセプトがビンビンに伝わってきた。ロッドバランスは幾分前方気味で無風時にロッドを立てて聞きにいく動作はアングラー側の力量が必要となりそうだが、太めに設定されたバットエンドのテーパーで持ち重りを極力押えた設計になっている。
リールを付けるとその違和感はほとんどなくなる。私は現在ダイワのセルテート・フィネスカスタム2506合わせているが、ダイワなら3000番、シマノなら4000番程度がマッチしそうな気もする。また、リールシートは滑り止め加工を施されており集中力を与えてくれる。水深15mを越えても4寸サイズのエギを横方向へ豪快に移動でき、かつ早いライン回収を求めるため、カルディアKIX3000の購入を考えていたが、ティップを水面近くに保つ方が有効な強風下や超遠投下のディープエリアでは、グリップエンドがちょうど肘上部にピッタリと収まり心地いい。前回釣れはしなかったが、約12時間のシャクリにも集中できた。このことで変な達成すら沸いてしまい迷っているが、いろいろ試してみようと思っている。
また、この手のロッドで気になるのが中距離より接近戦でのダート巾だと思う。ティップの入りを抑えたロッドはエギが手前に寄りがちで、うまく誘えないことが多い。これは流石に真横(約80度)のスライドは不可能だったが、60度程度はスラックの調整次第で可能であった。スラックジャークしかり。ただし私の求める部分はそこにはなく、フルキャストの着底後から数回のシャクりとフォールの種類にあると思っている。遠投ディープポイントでの横移動! これを可能にさせたいのだ。
POWER SLIDERはエギの横移動による頭の向きをダイレクトに感じ取れるだけでなく、ホンダワラはもちろん、アマモの上面まで感じ取れる。86ftというレングスでありながら、 高弾性チューブラーティップの強い張りがそれを可能にしてくれているのだと思う。乗りの良さを追求したロッドでは決してなくキッチリとラインスラックを取った巻きアワセが必要となる。つまり早い段階でアタリを察知し、鋭いシャクリからの横抱きを誘発しても大型のアオリに対し、豪快にカンナをスライドさせフッキングできるベリーパワーを持ち合わせたロッドだといえる。この新兵器を手に新たなスポットを攻撃し又大型アオリの可能性が広がると思うだけで、次回のエギング釣行が非常に楽しみでたまらない。
POWER SLIDERは4.5寸をフルキャストできるクレイジーなロッドともいえるが、その名に恥じぬようダブルハンドでガンガンのダートを交えた誘いで大型を狙っていきたい。「側に近寄らない方がいい」とロッドが言ってくれそうだ。
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大物を釣ることはできなかったが、広範囲に探れることで取れないアオリが取れるようになる!
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バックリ、エギを抱えた春アオリ。パワーのあるロッドだけにフッキングも抜群
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ガンガン、シャクってボトムからアオリを誘い出せ! |
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