●主導権をモノにするためのハイパワー設計

 過日、ANGLER'S WEB SITE FISH! でスミスのシーバスロッド 「ブローショットボロン」のモニターリングのお話をいただいたので、今回はロッドのインプレッションを書いてみたいと思う。

 一概にシーバスロッドといえども、細分化していけばその種類は無数に存在し、オールマイティーなものから特殊なシュチュエーションに特化したものまで様々。自分の使う、あるいは好むショチュエーションやルアーのタイプ(主にはウエイト)、そしてロッドアクション(曲がり)など各々のロッドの好みで選べるだけの製品が揃っているのではないだろうか?




 では、ブローショットボロンシリーズのラインナップを見ていきたいと思う。まずフィールド・用途・ジャンルにより、
・Bayshore ベイエリア・ショアーモデル 「柔と剛を両立させたソフト&タフネス設計」 
・Riversider リバーシーバスモデル 「強い流れにも動じないパワフル設計」
・Tidewading ウェーディングモデル 「流れを読む超高感度マルチパーパス設計」
・Surfessor サーフモデル 「ボロンパワーが支えるトルクフル設計」
 の4タイプがあり、全機種で8機種のラインナップとなっている。私が使わせてもらっているのが、リバーシーバスモデルの Riversider86。なぜこのロッドを選んだのか? まずは、そこから触れてみたいと思う。

 ブローショットボロン・Riversider86のスペックは、length:8'6ft  griplength:480mm line:8〜16lb(PE1〜2.5) lure wt:10〜35g weight:170g Action:モデラート。このスペックを見て、みなさんはどのような感想を持たれただろうか? おそらく意見は二つに分かれるだろう。この辺は好みであり、なにを求めるかになってくる。スペックだけで感じ取ることのできる特徴はルアーウエイト。そう、8フィート6インチで表記のウエイト設定が10〜35gと幅広い。このウエイト設定に、BSB-86RSを選んだ、そして興味を引かれた理由がある。
 一般的に、近年のシーバスロッドはライト化が進んでいるため、大手の各社の8フィート台で1オンスを超える表記のものは、数えるほどしかなかったりする。もちろん、今はルアーの進歩が凄まじく、軽量でも良く飛んでくれるルアーばかりなので、自然な流れとはいえるだろう。しかし、ハンドメイドルアー好きな方や12cm以上のルアーが主流な方、あるいは12cm以上のルアーのメイン使用が求められる状況では、もう少しウエイトに余裕があるロッドも一本欲しい・・・という思いもあると思う。もちろん、ロッドのレングスが長くなれば、ウエイト表記も幅広くはなってくるが、今度は取り回しや細かなロッドワークが犠牲になる。ブローショットボロン・Riversider86は、この矛盾のいいところで押さえてるロッドではないだろうか。

 ガイドに関しては、バットガイドにはダブルフットタイプ、全体的に力強いブランクに準じたやや大きめのガイドが採用されており、メインラインとリーダーの結束部の抜けも抜群。ロッドアクションはモデラートテーパー、いわゆるファーストテーパー(先調子)とスローテーパー(胴調子)の中間のアクション。ロッドの中間から曲がりはじめる感じだ。 硬い、あるいは強いと言われるロッドに抱く不安は、バイトを弾いてしまうことに他ならないと思う。このロッドにおいても、使うまではどの程度その弾きが起こるかが気になっていた。しかし、サラナクラスのルアー(エドニス・10g前後)から135クラス(アドリブ・30g前後)のルアーで魚を掛けたが、普段使っているMLクラスのロッドとの差は感じられず、予想以上に頑丈ブランクながら、きれいにロッドが入るので、しっかりバイト拾え、乗せてからはバットでしっかりフッキングできるるというのが使用感だ。
 また、魚を掛けてもあからさまに強すぎることはなく、魚の引きに応じてベンディングしてくれ、寄せたいときに寄せられるバットパワーといった感じだ(セイゴクラスには強いのは言うまでもないが・・・)。写真はは70cmUPのファイト中のベンディング。なんとなく、ブローショットボロン・Riversider86の感じがイメージできただろうか?

 以上、まとめてみると、ハンドメイドプラグや大きめのルアーのロングキャストから、小場所のショートキャストまでロッドのブレが少ないので正確にキャストでき、絶妙なテーパーデザインでロッドが強すぎてバイトを弾くこともない。また、流れやランカーサイズにも屈することなく、寄せたいときに寄せられるタイプのロッドと言った感じだ。デメリットを上げるなら、細かな流れにルアーを乗せて繊細に攻めるような釣りは、ここまでブランクがしっかりしていると難しくなるかもしれないという点。こういう釣り方に関して、ブローショットシリーズではTidewading・ウェーディングモデルの分野になってくるので、Riversider86はRiversider86の良さを理解して使ってもらえればと思う。

 ブローショットボロン・Riversider86は、好みが分かれるタイプのロッドではあるが、カバー&ストラクチャーからランカーサイズを獲る、ハンドメイドプラグや大きめのルアーをガンガン使いたいけどロングロッドでは長すぎるという方におすすめのロッドといっていいだろう。

バットガイドにはダブルフットタイプ
細かな部分ではバット部にはフックキーパー
バットパワーのおかげで、しっかりフッキングしてくれる
さらに滑り止め加工も施されているので握りやすく、厳寒期にも温かみを感じれるリールシート
ガイド全体。全体的に力強いブランクに準じたやや大きめのガイドが採用
リールシートにはネジ部を露出させてないので、人差し指を乗せることも可能
バックスペースがあればロングロッドでもズリ上げ可能なのでランデイングは容易
しかし、岸の遠いウエーデイング・あるいは後ろは石積みor壁の状況下ではロッドが長いと寄せてからがとても大変
大型ルアーが使えて取り回しが良く、ズリ上げできない場所での理想



■内山 拓樹
プロフィール/志波洲庵OSD 2005 個人戦年間優勝を果たす新進気鋭のアングラー。釣りバカが災いして、ここ一年は車の助手席はいつも釣具。 親から「魚はいいから嫁を釣ってきなさい」と言われる21歳。
GENCO契約スミスモニター
http://www.geocities.jp/rungun_jp/





Copyright (C) 2006 OFFICE GENCO. All Rights Reserved.